闘う集団が掴み取った劇的勝利。【J2第22節レノファ山口戦レビュー】(19.7.14)
2019明治安田生命J2リーグ第22節
2019年7月13日18時キックオフ 栃木県グリーンスタジアム
入場者数 8,034人
天候 曇り、無風
気温 25.0℃
湿度 83%
ピッチ 全面良芝、乾燥
栃木SC 2-1 レノファ山口
(前半0-1、後半2-0)
得点者:8分 菊池流帆(山口)、84分 浜下瑛(栃木)、90+5分 ヘニキ(栃木)
<スターティングメンバー>
GK 50 ユ ヒョン
DF 7 菅 和範
DF 4 藤原 広太朗
DF 15 森下 怜哉
MF 29 川田 拳登
MF 5 ヘニキ
MF 26 枝村 匠馬
MF 37 浜下 瑛
FW 9 大黒 将志
FW 21 大﨑 淳矢
FW 16 榊 翔太
控え
GK 23 川田 修平
DF 18 坂田 良太
DF 27 久富 良輔
MF 32 荒井 秀賀
MF 10 西谷 和希
MF 11 平岡 翼
FW 8 廣瀬 浩二
田坂和昭監督

60分 川田拳→西谷和
72分 大﨑→平岡
77分 榊→久富
▼苦しい前半から後半に形成逆転できたのはなぜか?
8分、出鼻を挫かれる先制パンチを見舞われた。山口のCKのセカンドボールから三幸が入れたクロスを菊池に頭で押し込まれた。競ったのは藤原だったが、身長差12cmほどのミスマッチの上、ドンピシャのタイミングで合わせられた。今季のチームの潜在的な泣き所だった。
3連勝の勢いそのままに、前半は山口が主導権を握った。キーとなったのは山口のボランチ三幸である。
山口は栃木と同じ3-4-2-1。ビルドアップでは右CBの前がサイドに出て、空けた最終ラインのスペースにボランチ三幸が落ちる形。
栃木は、三幸に対して左ボランチ枝村がプレスに行くべきか、行くならば枝村が出ていった背後のスペースに落ちてくる山口のシャドー(吉濱)をどうするか、という対応が曖昧だった。
三幸に対する枝村のアプローチは届かず、栃木が大黒の合図で前プレのスイッチを入れて奪いにかかろうとするが、その瞬間、わずかにフリーとなってボールを受けた三幸が栃木のDFラインの背後へ落とすようなボールを右ウィングバック高木や1トップ山下に入れて走らせるか、逆サイドに張って待つ左ウィングバック瀬川への対角線のボールを巧みに織り交ぜて、前掛かりになろうとする栃木をひっくり返してきた。
「相手がビルドアップの形を変えてきて、シャドーがうちのCBとワイドの間に落ちて、我々に捕まらないような形をとってきました。そこはしっかり守備を構築して対応するしかないなと」(田坂和昭監督)
前に行きたいのだが行かせてくれない。だが押し込まれたときのクロス対応は、今週の仕切り直しのトレーニングで入念に注力したこと。中の対応は非常に堅く、追加点は許さなかった。
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