「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【あなたの疑問に答えます】Vol1.寺田紳一選手~ファンタジスタの頭の中~「スパイクはウォームアップ、前半、後半、と全部変えていますね」

読者参加型インタビュー【あなたの疑問に答えます】のVol.1は寺田紳一選手です。ピッチ上のプレーぶりはご覧のとおりのファンタジスタな寺田選手ですが、僕は普段接するなかで寺田選手の肩の力が抜けた受け答えや感情を表現するときにチョイスする言葉の独特さがすごく興味深くて、どうせならば読者の皆さんの疑問質問と一緒にインタビューをしてみたいなと思っていました。ということで、さっそくどうぞ。

質問1 華麗なパスをしたときは眠れますか?

 

寺田 眠れます()

 

――華麗なアシストをした日は高揚感がある?

 

寺田 どうだろう。その日によって違いますけどね。ナイターは寝づらいかもしれない。アドレナリンとかなんですかね。まあでも最近は眠れますけれど()

 

――自分がアシストを決めた云々は関係なく?

 

寺田 関係ないです。アシストを決めたり得点したりしても、今は特に。初めてゴールしたときにむちゃくちゃ嬉しかったのは覚えていますけれど。

 

――いつですか?

 

寺田 ガンバのとき、それは覚えていますけど。どうなんやろぉ。おもんないなぁ、おもんないけれど、しゃあないですよね()

 

――じゃあグッとくるときって、どういうときですか? 気持ちがグッと上がるときというのは。

 

寺田 グッとというよりも、細かいのが多いかもしれないです。なんか小さいことで、自分の思い通りにパスが出せたりとか。相手の逆をつけたりとか。「この選手はこう考えてたんやろうけれど逆とれたなぁ」って思ったときとか。そういう小さい喜びみたいなものを感じることが多いですかね。「うわー!」っていうのは、もう特にあんまないですね。

 

――僕が見ていても思うんですけれど、中盤の狭いスペースで寺田選手がセカンドボールかなんか拾って、相手も来ている状況で、上半身でフェイントをかけて相手の逆をついたりするシーンがあるんですが、僕はそれを見て「おっ!」ってなるんですけれど。

 

寺田 たぶんそのシーンは僕も「おっ!」となっていると思いますよ。「やったー!」みたいな。ほんま小さい「あ、やった」ぐらい()。なんかそんな感じの細かい喜びみたいなのが多いときは、自分でも気持ちよくサッカーをやれているときなんですよね。そういう細かいところに注目して見てもらえれば、見ている人も楽しく見られるのかと思いますね。

――なんてゆうか寺田選手っぽい回答ですね()

 

質問2 もはや寺田選手の弟子となった古波津選手の成長はどうですか? 何が足りていて、何が足りていないと思いますか?

 

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