「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

栃木SCユースは全勝で首位通過 クラブユース選手権グループリーグ【アカデミーレポート】(19.5.10)

▼首位決戦を制して全勝通過、次は北関東の宿敵・水戸 

クラブユース選手権関東大会は6日最終節が行われ、栃木SCユースはFCトリプレッタとの首位決戦を制し、全勝で首位通過を果たした。

前半FW吉野陽翔のゴールで先制した栃木は、後半CKの混戦からDF藤原隼が追加点。しかしトリプレッタに1点を返されると終盤は怒涛の追撃により防戦一方に。完全に受けに回り、流れを跳ね返すのは難しくなったが、GK野中綾太を中心とした粘りの守備で勝ち切った。

 

そしてこの結果、ノックアウトステージ1回戦では水戸ホーリーホックユースとの対戦が決定。

518日(土)12時~ とちぎフットボールセンター 

 

栃木との公式戦での対戦は恐らく初となる。栃木と同じくグループリーグを全勝で通過し、茨城県リーグでも暫定首位に立つなど侮れない相手だ。トップチーム同様に栃木の誇りを胸に戦う選手たちへ、ひとりでも多くの応援をよろしくお願いします。

 

▼注目ポイント:ゴールに鍵をかける門番たち

相手のレベルが一段も二段も上がってくるノックアウトステージ。全員攻撃全員守備の栃木SCユースではあるが、最終防衛線となるこの二人の活躍は欠かせない。

1野中綾太(2年)GK

ピッチの22人の中で誰よりも大声でコーチングし、チームの士気を鼓舞する守護神。シュートへの反応も良く、キック精度も向上してきた。プリンスリーグ参入戦での敗戦を糧にして、大きく成長を遂げている頼もしい存在。

3藤原隼(2年)DF

3バックの中央に位置し、当たり負けしないだけでなくカバーリングにも優れたディフェンスリーダー。栃木ユース出身の兄ふたりを追って育った影響か、物怖じしない堂々としたプレーぶりが魅力。

 

▼左サイドの攻撃ライン

右の中三川海斗がどうしても注目を浴びてしまいますが、左サイドも面白い。

6黒川恭也(3年)DF/MF

CB。守ってはポジション取りに秀でた職人肌の選手だが、ボールを持つと左足から鋭い縦パスを入れてくる。相手の嫌な位置を的確に突いてくる影のゲームメーカー。

14秋元琉翔(2年)MF

今年から左WBのスタメンに定着。まだパフォーマンスにムラはあるが、左足から上げるクロスの精度は魅力。もっとボールを自分から呼んで仕掛けてほしい選手。

 

(文 編集部スタッフ)

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