「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

田坂栃木で変わること、変わらないこと。始動から初トレーニングマッチまでに見えるもの。【Column】(19.1.20)

 

横山栃木から継承すべきベース 

 

横山栃木から田坂栃木へ。ここまでの流れを改めて整理してみたい。

横山栃木が強調していたのは、ざっくりとした表現ではあるが、堅守とゴールへの速い攻撃だ。

堅守はご覧のとおり。昨季開幕したときは4バックで挑み3試合で12失点を喫したが、4節から守備時は5-3-2で、後期戦からは5-4-1で中盤以下に人数をかける人海的な守り方でゴール前に鍵をかけた。これは田坂和昭監督が就任記者会見で「栃木の失点数は一試合平均で1.14なので、そんなに悪くない数字だと思います。そこはベースにしないといけません」「48失点している中で半分がリスタートからで、半分がオープンプレー。クロスも実は42試合で8失点しかしていないんです。その守備があったうえで、攻撃ではアクセントを加えることができれば、面白いチームに変わるだろうと」と話していたとおり。同様の見方は、松本の反町康治監督も対戦後に「クロスからの失点が非常に少ないんですね」と興奮したように話している。

(残り 5383文字/全文: 5827文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ