「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【無料掲載】【ノンフィクション】キャリア21年を完遂。無類のサッカー好き、若林学が歩んだ道。~功労者の引退に寄せて

栃木SCや栃木ウーヴァで活躍した若林学。(撮影は永島一顕)

 

若林学選手が2018シーズンをもって現役を引退した。現役生活は21年に及んだ。以下は、若林選手が現在所属する栃木ウーヴァFCのオフィシャルサイトから引用した本人のコメントである。

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今シーズン限りで引退する事を決めました。

今まで応援してくれた皆さん、僕が所属したすべてのクラブに携わってくれた皆さん、両親、家族には心から感謝しています。本当にありがとうございました。寂しい気持ちはありますが、悔いは一切ありません。

最高に幸せで、最高に楽しかったです。

そして、なにより妻にはここまで僕のワガママについて来てくれた事に感謝しかありません。

ありがとう。

社会人になって21年の現役生活の中で、プロとしては6年間、あとの15年間はアマチュアでのプレーだった事を考えると、沢山の人達に支えられてここまでやって来れたと思っています。勤務していた会社の上司、先輩、後輩の皆さんにも沢山助けてもらいました。ありがとうございました。

日立栃木サッカー部(現栃木ウーヴァFC)では栃木県リーグ1部、関東リーグ2部を経験し、栃木SCJFL、大宮アルディージャでJ1、愛媛FCJ2とさまざまなカテゴリー、さまざまな環境でプレーさせてもらった事は僕にとってとても良い経験になりました。(J3でプレー出来なかったのがちょっとだけ心残りですが・・・。)

そこから栃木SC(J2)、栃木ウーヴァFC(JFL・関東リーグ1)に戻ってきてプレーする事ができ、そして、栃木ウーヴァFCで引退できる事を幸せに感じています。所属したすべてのクラブが大好きで大切なクラブです。プレー出来た事を誇りに思いますし、そこで出会えた仲間や関わってくれた人達は僕にとって一生の宝物です。

これからは栃木ウーヴァFCでスタッフとして大好きなサッカーに携わり、夢から目標になったJリーグ入りを達成出来るように、僕に出来る事を一生懸命やっていきます。

これからも栃木ウーヴァFCを、若林学を応援よろしくお願いします。

本当に、本当にありがとうございました。

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若林学氏は12月1日付で㈱栃木ウーヴァ クラブ事業本部プロモーション部ホームタウン推進課課長に就任することが決定。今後も栃木ウーヴァのため、そして、栃木のサッカー界のために尽力していく。

当サイトの管理人である私、ライター鈴木康浩は若林氏がかつてJFL栃木SCからJ1大宮アルディージャに羽ばたく瞬間を目撃している。その後、栃木ウーヴァに籍を戻して奮闘を続けるなか、いざキャリア20シーズン目に突入しようとしたときに改めて歩んだキャリアを語ってもらったことがある。サッカー小僧・若林学が20年余のサッカー人生に懸けてきた思いや得られた経験を後進のためにも記録しておきたかった。それを物語にしたためて栃木のスポーツ総合誌SPRIDE(下野新聞発行)に寄稿した。2017年2月に発売された号(2017年3月号)だ。

今回、若林氏が引退を決意したことへの労いと新たな門出を祝福し、2017年初頭の記事ではあるが、各方面に許可を頂いた上で、本サイトに全文掲載したい。

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