【レビュー】栃木SC J2第19節ツエーゲン金沢戦 結果が出ていない現実を重視すべき局面だ。
2018明治安田生命J2リーグ第19節
2018年6月16日19時キックオフ 石川県西部緑地公園陸上競技場
入場者数 5,512人(うち栃木サポーターはゴール裏に70人、メインスタンドに50人、合計約120人)
天候 曇、無風
気温 21.9℃
湿度 50%
ピッチ 全面良芝、乾燥
ツエーゲン金沢 2-0 栃木SC
(前半2-0、後半0-0)
得点者:39分 大橋尚志(金沢)、41分 垣田裕輝(金沢)
<スターティングメンバー>
GK 15 ジョニー レオーニ
DF 7 菅 和範
DF 19 服部 康平
DF 30 田代 雅也
MF 29 川田 拳登
MF 5 ヘニキ
MF 11 岡﨑 建哉
MF 14 西谷 和希
MF 26 夛田 凌輔
FW 25 ネイツ ペチュニク
FW 9 大黒 将志
控え
GK 33 石川 慧
DF 27 久富 良輔
DF 17 福岡 将太
MF 50 二川 孝広
MF 37 浜下 瑛
MF 24 和田 達也
MF 21 牛之濵 拓
横山雄次監督

46分 田代→福岡
72分 川田→牛之濱
89分 ヘニキ→浜下
割り切った愚直なサッカーはやっているが……
前半39分と41分に連続失点するまでは割り切った戦いができていた。
内容云々ではなく、これまでどおりの勝つための割り切ったサッカーができていた。
それと、この試合はスコアレスのときと、2点ビハインドになってからの時間帯は分けて考えるべきだろう。今の栃木に2点ビハインドから追いついたり逆転したりするまで期待するのは酷だ。
最初の失点シーンを迎えるまでは栃木らしい展開だった。
そして前節の課題がしっかり修正されていた。流れの中やCKやFKなどから生まれる相手のカウンターに対して、栃木は攻撃から守備への切り替えが速く、ファーストディフェンダーの睨みも寄せもいい。相手の攻撃の芽をうまく摘み取ることができていた。
相手の金沢は4-4-2ながらサイドハーフが中に入るなり、サイドバックが上がるなり、トップが下がって栃木の中盤の間に顔を出すなり、なかなかに流動的で、縦パスをスパッと入れた瞬間に動き直しを繰り返しながら細かなパスで前進する、といった感じだった。
岡﨑が「相手のトップの選手が落ちてきたり、間、間で受けようとしてきたので、その時間帯は(西谷)和希やヘニキと話しをして、ポジションをとり直していたので改善はできていた。ボールは動かされてはいたが、想定内だった」と話しているとおり、中盤の背後にパスを出されれば素早くプレスバックしてCB陣と挟み込んで対応し、チャンスの芽を構築させない。
20分過ぎから相手がロングボール攻勢に切り替え、さらに中盤でセカンドボールを前向きに拾われてサイドへ展開されながらも、栃木の中盤とDFラインはボールを中心に素早いスライドを繰り返して相手に決定機を作らせなかった。全体にボールを持たれながら集中できていた。
厳密にいえば、13分に金沢のロングボール一発からCB田代雅也が決して大きくない清原翔平に競り負け、背後へ抜けたFW垣田に決定機を作られたが、これはGKジョニーが片手でセーブして難を逃れた。
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