「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【レビュー】栃木SC J2第3節レノファ山口戦 狙いどおりに前では奪えたけれど。

2018明治安田生命J2リーグ第3節

2018年3月11日14時キックオフ 栃木県グリーンスタジアム
入場者数 4,681人
天候 曇のち晴、無風
気温 8.2
湿度 60%
ピッチ 良芝、乾燥

栃木SC 2-5 レノファ山口
(前半0-3、後半2-2)
得点者:16分 小野瀬康介(山口)、38分 高木大輔(山口)、45+3分 オナイウ阿道(山口)、54分 大﨑淳矢(山口)、63分 ネイツ・ペチュニク(栃木)、67分 ネイツ・ペチュニク、88分 オナイウ阿道

<スターティングメンバー>

GK 15 ジョニー レオーニ
DF 27 久富 良輔
DF 3 西河 翔吾
DF 30 田代 雅也
DF 7 菅 和範
MF 21 牛之濵 拓
MF 24 和田 達也
MF 5 ヘニキ
MF 14 西谷 和希
FW 16 榊 翔太
FW 9 大黒 将志
控え
GK 33 石川 慧
DF 19 服部 康平
DF 28 温井 駿斗
MF 11 岡﨑 建哉
MF 37 浜下 瑛
FW 8 廣瀬 浩二
FW 25 ネイツ ペチュニク

横山雄次監督

46分 菅→温井
46分 榊→ペチュニク
78分 牛之濱→浜下

(写真は永島一顕)

(写真は永島一顕)

とちおとめメロンパン(400円)

 

前では奪えたけれど

 

相手の1点目も、2点目も、3点目も、4点目も、もちろんジョニーのポジション取りや反応、それぞれのシーンの他の選手の対応の甘さなどあるにせよ、4点とも相手のシュートの質がすこぶる高かった。

J2はレベルが上がっていると聞いてきたし、警戒はしてきたものの、こんなにレベル高いんだっけ? と思ってしまう。

 

山口は開幕2連勝、練習場やクラブハウスの至るところに「開幕2連勝!」「首位!」などという張り紙をして、この試合に向けてモチベートして臨んできているようだった。すべてのゴールに若さと勢いと個のクオリティが凝縮していたといえばしていたが……。 

 

栃木は立ち上がりの入り方がすこぶるよかったし、FW榊翔太の前線起用はやはり全体の守備バランスを整えた。前からのプレスがはまって前や中盤で奪えていたし、高い位置でボールを奪ってチャンスが作れていた。この二戦でできなかったことができていた。チームがJ3でやってきたことをそのままJ2のピッチで披露できていた。

 

「もう少し前からプレッシャーをかけて相手陣地でサッカーがやりたい、というゲームプランだったんですが、僕らの気持ち以上に栃木さんのほうが気持ちが入っていて、出足が早かったし、球際も強かったし、最初の15分くらいは僕らとしても押されてしまったと感じました」

 

敵将の霜田正浩監督もベンチで目が点になっていたそうだ。特にヘニキが中盤中央で縦横無尽にハードワークし、ときに相手の背後へ飛び出してDFラインからボールを引っ張り出して前線で受けたりするなど、去年まであまり見なかったボランチの攻撃参加の仕方で攻撃に厚みを増していたのは間違いなかった。おお、また上がっていったよヘニキ、すごいなヘニキと、僕は記者席でため息をするほかなかった。

 

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