「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【編集日記】栃木SC 新ポスターの「V」に込められた思い

パッとみた印象が今までとはちょっと違うなあという新鮮なデザイン。

なかなかに好評だという今季前半戦の新ポスターがこれ。

栃木SCの山登り部を牽引することでも知られる地域活性化担当の小林直己さん。

栃木SCの山登り隊長としても活躍する管理運営部ホームタウン担当の小林直己さん。

ポスターを持ってくれているのは栃木SCの山登り隊長こと小林直己さん(管理運営部ホームタウン担当)。

 

「色んなところに掲出するんで、よろしくお願いします。2月26日(金)には選手たちも掲出活動するので来てくださいね(詳細はクラブHPをご覧ください)。そうそう、今年はユニフォームの売れ行きも好調なんです。ありがたいですねえ」

 

こうやって写真付きで紹介するくらいだから新ポスターのデザインの発案者も小林さんだと思わせつつ、実は違う。小林さんがこう教えてくれた。

 

「このポスターのデザインは岩上さんが提案してくれたんですよ」

 

岩上さんというのは去年クラブ広報に就任して今季2年目を迎える岩上享美さんのこと。

 

昨日のトレーニングマッチ後、バタバタと忙しそうにしているなかで本人を直撃した。バタバタ走り回っている最中で気にしたのか「写真は直己さんにお任せしたいです(笑)」ということだったのでそれは小林さんに譲ったがデザインに込めた思いはしっかり話してくれた。

 

「今までポスターには5人の選手をピックアップしてきた流れがあったと思うんですが、私は今シーズンのチームは選手が半数入れ替わったので、まずは『選手たちの顔と名前を覚えてほしい』という思いと『全員で戦う』という意味も込めたいと思って、前期のポスターは5人じゃなくて全員で、というのをすごく意識して案を出しました。あとはクラブが打ち出している今季のスローガンが『勇昇』なので、まさにビクトリーのVがデザインとして目立つように選手たちを綺麗に並べることができたらいいなあという思いを込めてあのデザインを提案しました」

 

そしてポスターを間近でじっくり見ると、横山監督や選手たちの背景にはサポーターが応援している様子が映っていて、まさに選手たちをサポーターが後ろから支えるといったメッセージも込められているようだ。

 

岩上さんは他クラブにいる女性のクラブ広報さんたちがバリバリ働く姿に憧れて栃木SCに飛び込んできた一人。2年目にして彼女の思いも色々なところに散りばめられ始めている。

 

新ポスターはもう出回り始めていたり、掲出のお願いが始まっていたりする。

栃木を栃木SCのVの字で埋め尽して、まずは3月13日(日)13時、栃木県グリーンスタジアムで迎えるJ3開幕節ガイナーレ鳥取戦に向けて、一戦必勝の雰囲気を作っていく。

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