「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【無料記事】【レポート】栃木SC2016新体制発表記者会見 vol.1(全文掲載)

15日、栃木SCが2016シーズン新体制発表記者会見を開催した。

栃木フットボールマガジンでは詳報を全文掲載で以下にお伝えする

栃木SCの水沼富美男代表取締役社長。

栃木SCの水沼富美男代表取締役社長。

「勝負強いストライカーを選び抜いた」

 

司会:ではまず、水沼富美男代表取締役社長よりご挨拶申し上げます。

 

水沼富美男代表取締役社長 

「こんばんは。まだ社長やっているのか、というご意見もあるかと思いますが(会場笑)、もう少しで新しい社長が決まりますので期待していてください。今夜は2016年の栃木SCの新体制が決まりましたので報道陣の皆さんにお集まりいただき、また少数ですが3060名のファンの皆さんにご参加いただきました。新チームについてはあとで新里テクニカルディレクターから編成の考え方をご説明いただきますが、基本的にお願いしたのは、この1年、去年のゲームの反省を踏まえて、フォワード(FW)、ミドル(MF)、バック(DF)、決め切れる最前列、ボールを前へ出せるミドル(MF)、守りきれるディフェンス、こういう布陣を考えてほしいとお願いしました。このあと、ご紹介いただきますが、これまで栃木SCで奮闘してもらったメンバーにも12名残ってもらいました。私のほうで残ってほしいメンバーをピックアップして残ってもらいました。去年の実績を踏まえて、これならいけるという既存メンバーに残ってもらったということです。

スタッフのほうでは、横山監督以下、ヘッドコーチ、GKコーチ、そして今季は新たにフィジカルコーチを復活させました。去年から比べるとコーチは一人減でございます。そしてトレーナーのほうについては昨年から一人減でございます。精鋭スタッフを集めて、できるかぎり少数で、そのあまった分を選手の強化のほうに投下していくという方針でございました。その意味ではフィジカルトレーナーはやはり夏場の問題、それからゲームでのフィジカルの弱さを克服するためにも、プレーヤーコーチを一人少なくしてでもフィジカルコーチを迎え入れたということでございます。そして選手のほうが現在24名です。もうひとり外国人の選手を考えておりますが、これは21日からの宮崎キャンプに参加してもらって、監督とテクニカルディレクターに目を通してもらって、良いと判断できれば迎え入れる。どうもイマイチだなということであれば、24名体制、昨年は27人ですので3人減少ですが、特にバック(DF)のほうは、中盤の選手がバックもできるという選手を何人か迎え入れましたので、対戦相手を踏まえて監督が試行錯誤しながらやっていくのだろうと思います。

何はともあれ、1年でJ2に返り咲く、そのための布陣にはなったと感じております。そして何より今日集まっていただいたファン・サポーターの皆さんを初め、多くの皆さんに応援をいただくことが選手たちの闘志、気力をかきたてると思いますので、今年も引き続き、皆さんには熱い応援をいただいて、今年の11月の末には皆さんとともにJ2復帰の喜びを味わいたいと思います。どうぞよろしくお願いします。本日はありがとうございます」

 

司会:続きまして新里裕之テクニカルディレクターより今シーズンのチームコンセプト、補強ポイントについてご説明いたします。

 

今オフのチーム編成の中心的役割を担った新里裕之テクニカルディレクター。

今オフのチーム編成の中心的役割を担った新里裕之テクニカルディレクター。

 

新里裕之テクニカルディレクター(以下、新里TD)

「皆さんこんばんは。今シーズンからトップチームのマネジメントをさせていただく新里です。よろしくお願いします。昨シーズン、皆さんも一緒に体感していますけれど、J3降格となりました。何から手をつければいいかと考えましたが、映像を見ながらシンプルに二つ。まず一つが、去年多くのチャンスは出来上がったかと思います。ただゴールを多く奪うことができなかった。じゃあまず一つはしっかりゴールを奪うこと。点の取り方としてはペナルティエリア付近から勝負ができること、もう一つはペナルティエリア内の動きでダイナミックに点がとれること。もう一つは苦しい時間帯、アディショナルタイム含めて、強いこと、ボールがなくても勝負強い選手というかたちでストライカーを選び抜きました。いまいる選手たちのなかにもいますし、更新してくれた選手のなかにもいます。色んな形から点が生まれる。そういうことを含めて攻撃のところに意識を持ちました。もう一つ、メンタル面になると思いますけど、僕はJ3という舞台を経験しています。栃木SC7年間J2にいて、J1への舞台を皆さん歩いてきたと思いますけど、現実はJ3、すごく簡単ではないシーズンになると思います。そのなかで点を取る。点をとったときに逆に守り方としてどうか。ボールを奪いにいくのか。逆に守ってはっきりさせるのか。勝点3を逆算をしたなかで監督は考えていますでしょうし、強化部としてはメンタリティ、点をとる、逆に先制点を奪われても我々は冷静でいく。冷静にいったときに自分たちが日々やってきたことが出せる。そういうことを期待して、ベテランの選手たちイコール経験がある選手たちを招聘しました。それは基本的には真ん中の選手であり、攻撃的な選手として招聘しています。そして今度はサイドの選手のところですね、質の高い、サイドからのクロスであったり、ポジションニングであったり、ボールのあるところ、ないところ、そこでのバランスがいい選手。さらにハードワークできる選手。やはり点をとられていても、11で絶対に負けないと、見ている皆さんが感じられるような選手たち、若い選手たちですね、フレッシュな選手たちを招聘しました。年齢バランスとしては、サイドのほうは若い、そして中央のほうは安定する、そしてゴール前ではダイナミックに点をとれる、シンプルに考え抜いて、またクラブの判断とともに、こちらの12名と、更新してもらった12名、計24名でまずはそれでスタートしたいと思っています。

目標は僕がいう必要があるかどうかわからないですけど、皆さんが思っているとおり、チャンピオンになる、絶対に。そしてタイトルをとり、そのチケットでJ2に戻る。上がるわけじゃない。戻る。戻ることを皆さんも意識していただきたいと。で、僕は沖縄の出身ですけど、去年栃木SCにきて、栃木の良さと、色々なことを含めて家族も含めて体感して、人の良さだったり、クラブの力だったりを色々なことでできるだけ共有しまして、黄色の血が流れている気持ちでいるし、栃木に骨を埋めるといいますか、もちろん責任はとりますけれど、みんなで勝点3をとれるチーム作り、クラブでありたいと。地の利を生かしたチーム作りをして行きたいなと思っています。

まだまだ僕自身も力不足なところはありますけれど、新加入してもらった選手たちが必ず皆さんの期待に応えると思いますし、僕は家族、そしてコーチ陣含めてスタッフたちをしっかりまとめて、安心させつつ、次のプランに入っていけるように、日々成長しつつ、責任を持ちつつ、取り組んで行きたいと思っています。今年1年は本当にかなり厳しい戦いが待っていると皆さんも自覚してほしいし、逆にそこを楽しみたい。必ず勝点3を積み重ねて、今シーズン苦労した分、必ず笑顔が届けられるようにしたいと思っています。今年1年よろしくお願いします」

 

司会:続きまして横山雄次新監督よりご挨拶を申し上げます。

 

栃木SCの新監督に就任した横山雄次監督

栃木SCの新監督に就任した横山雄次監督

 

横山雄次監督

「こんばんは。今シーズン栃木SCの監督を務めさせていただきます、横山です。よろしくお願いします。今シーズンの栃木SCには1年でのJ2復帰という大きな目標があります。その目標に向かってここにいる新加入の選手、スタッフ。また昨シーズンから残ってもらった選手、スタッフ。またフロントの皆様含めてチーム一丸となって目標に向かって努力を続ける1年にしたいと思っています。その先にどういう結果が待っているかは、僕自身いまは不安もあるし、期待もあります。ただ、結果が大事な1年になるだけに、日々の過程、プロセスを大事にしたいと。11日の努力を重ねたいと思っています、その意味でここにいる選手たち、スタッフたちが努力する姿をみていただいて、サポーターの皆様、また栃木の地域の皆さんに愛され、応援したいと思われるチームを作りたいと思っています。そのためには私自身、全身全霊をかけて1年間監督という仕事を全うしたいと考えています。どうぞよろしくお願いします」

 

司会:続きまして、鈴井智彦ヘッドコーチ、新田涼フィジカルトレーナー、楠本晃義GKコーチよりご挨拶を申し上げます。

 

鈴井智彦ヘッドコーチ

「こんばんは。コーチの鈴井智彦です。さきほど新里TDからあったように、J2に戻るために無欲無私を貫きます。今シーズンよろしくお願いします」

 

新田涼フィジカルトレーナー

「こんばんは。フィジカルトレーナーの新田涼と申します。今シーズン1年間よろしくお願いします。謙虚に熱く戦います。よろしくお願いします」

 

楠本晃義GKコーチ

GKコーチの楠本晃義です。指導者として今日まで培ってきた経験、目を信じてJ2復帰に向けて1年間頑張ってまいります。どうぞ1年間よろしくお願いします」

 

 

司会:それでは今シーズンの新加入選手たちに今季にかける意気込みを一言ずつお願いしたいと思います。山越選手からお願いします。

 

DF山越享太郎選手

「はじめまして、川崎フロンターレからきました、山越享太郎です。僕は日光市出身なので、もっと多くの人に栃木SCを知ってもらいたいですし、多くの人に試合を見にきてほしいので、サッカー以外でも栃木SCに貢献できればいいなと思っています。今年1年間よろしくお願いします」

 

DF広瀬健太選手

「はじめまして、湘南ベルマーレからきました広瀬健太です。1年でJ2に戻れるために僕はきました。なので皆さん一緒にJ2に戻りましょう。応援よろしくお願いします」

 

MF山本大稀選手

「はじめまして、ガイナーレ鳥取からきました、山本大稀です。J2復帰できるように僕自身全力で戦います。応援のほどよろしくお願いします」

 

MF和田達也選手

「はじめまして、松本山雅FCからきました和田達也です。この1年自分自身覚悟をもって戦います。よろしくお願いします」

 

MF古波津辰希選手

「こんばんは、流通経済大学からきました古波津辰希です。1年でJ2に戻れるように自分は泥臭く、しっかり最後まで闘って、1年が終わったときにはみんなで喜んでいられるように1年間頑張りましょう」

 

MF西谷和希選手

「こんばんは。流通経済大学からきました、西谷和希です。1年でJ2に戻れるように今年は結果にこだわって全力でプレーします。よろしくお願いします」

 

FWジャーン・モーゼル選手

「皆さんこんばんは、本日はこの場に来られて幸せに思っています。私はツエーゲン金沢からきました。私が確信していることが一つあって、それは皆さんに勝利を届けられるということです。それには皆さんのサポートが必要です。皆さんぜひスタジアムに来てください。よろしくお願いします」

 

FW上形洋介選手

「皆さんこんにちは、Vファーレン長崎からきました、上形洋介です。栃木がJ2に1年で戻れるように自分はFWとしてたくさん点をとって貢献したいと思います。皆さんよろしくお願いします」

 

GK川田修平選手

「こんばんは、大宮アルディージャから加入しましたGKの川田修平です。1年でJ2というチームの目標を達成するために、まずは試合に出て、自分の力を発揮して、チームの勝利に貢献したいと思います。よろしくお願いします」

 

FW大石治寿選手

「はじめまして、静岡県にある藤枝MYFCから加入しました大石治寿です。ポジションはFWです。技術的にはチームで一番劣るかもしれませんが、点を取ることに自信を持っています。結果を出すためにチームに貢献して、J2に戻る、その目標を達成したいと思います。今年1年よろしくお願いします」

 

MF佐々木勇人選手

「はじめまして、京都サンガFCからきました佐々木勇人です。数多くのチャンスを作り、数多くのゴールを決めていきたいです。1年でJ2復帰できるように頑張りたいと思います。1年間よろしくお願いします」

 

MF斉藤大介選手

「皆さんこんばんは。徳島ヴォルティスから移籍してきました、斉藤大介です。まずはじめに、今日この場に新入団発表ということでたくさんの方々にお越しいただき、ありがとうございます。さきほど皆さんが言っているように、1年でJ2に復帰できるように全力で取り組んでいきたいと思います。そのためには監督が掲げるサッカーをいかに選手が理解して、それをいかにピッチで表現出来るかだと思っています。選手、クラブ、サポーターが一丸となってJ2復帰できるように頑張ってまいりましょう。よろしくお願いします」

 

>>>栃木SC2016新体制発表記者会見 vol.2(全文掲載)へ続く

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