「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【SBGニュース】平智広がツエーゲン金沢に完全移籍。 城福監督「彼は最後にすばらしい言葉を残してくれた。一方、夏の補強で求めている選手は」2024チーム編成・夏〈3〉(24.7.9)

プロ12年目を迎えた平智広はチーム最年長の34歳、在籍9年目の最古参だった。長年クラブを支えてきた功労者だ。ツエーゲン金沢では豊かな経験を生かし、守備の安定に貢献するだろう。

プロ12年目を迎えた平智広はチーム最年長の34歳、在籍9年目の最古参だった。長年クラブを支えてきた功労者だ。ツエーゲン金沢では豊かな経験を生かし、守備の安定に貢献するだろう。

城福浩監督は平が最後に残してくれたメッセージへの感謝を語った。

城福浩監督は平が最後に残してくれたメッセージへの感謝を語った。

■別れ、それぞれの道を前に進む

苦しい時代を支えた功労者がチームを去る。東京ヴェルディは8日、平智広がツエーゲン金沢に完全移籍すると発表した。

東京Vユース出身の平は2013年、法政大を経て、当時JFLのFC町田ゼルビアでプロのキャリアをスタートさせている。2016年、東京Vに加入し、今季で在籍9年目の最古参。2021年から2年間はキャプテンを務めた。今回の移籍により育成年代を含めて、初めて東京の外のチームでプレーすることになる。

ここまで積み上げた数字は、J1通算1試合0得点、J2通算210試合12得点、J3通算62試合0得点、JFL通算24試合1得点。カップ戦を入れて、300試合を超える豊かなキャリアの持ち主だ。とりわけコロナ禍の2020シーズン、常軌を逸した過密日程のなかでピッチに立ち続け、41試合2得点をマークした鉄人ぶりは印象に濃い。

6日の J1第22節、セレッソ大阪戦(1‐1△)の前日、平はチームメイトの前に立ち、最後の挨拶を行った。

城福浩監督はこう語る。

「ごく短い挨拶でしたが、平がみんなの前で発した言葉は選手に響き、胸に刺さったと思います。われわれが毎日、こんなに美味しい昼食を食べられて、8割ぐらい緑の芝生で練習できて、さまざまなものが改善されていくJ1にいられることがどれだけ幸せなことか。自分たちがJ1でやっていることを当たり前と思ってはいけない。そう感じさせてくれる、非常に深いものがありました。
彼は無念だと思いますよ。8年と半年、がんばってきて、どん底の時期に腕章を巻きながら戦い続けた結果、J1の舞台で何分プレーできたのか(※第17節の北海道コンサドーレ札幌戦(5‐3○)、89分から途中出場)。彼の抱える無念は、自分には想像もつきません。
僕は選手の移籍に関し、いままでミーティングで触れたことは一度もないんです。出る選手に対しても、入ってきた選手に対しても。けれでも、C大阪戦のロッカーアウトの際は、 初めて出ていく選手に触れたミーティングを行いました。何となく残留できるのではないか。自分たちの力だけで戦っていて、J1にいるのが当然だと勘違いしたら、このチームはどうなるかわからない。下位のチームもしっかり勝点を積んでいるのでね。平は最後にすばらしい言葉を残してくれたと思います」

(残り 817文字/全文: 2028文字)

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