「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【トピックス】検証ルポ『2023シーズン 緑の轍』 第四章 谷口栄斗「自分たちはこのクラブに対する熱い気持ちを持っている」(23.12.28)

最終ラインの統率者として、副キャプテンとしてチームを牽引した谷口栄斗。

最終ラインの統率者として、副キャプテンとしてチームを牽引した谷口栄斗。

第四章 谷口栄斗「自分たちはこのクラブに対する熱い気持ちを持っている」

■燃焼度の高い2試合経験できた意義

目の前に炎が立ち上り、放射熱に顔を炙られる。7月9日のJ2第25節、FC町田ゼルビアとの首位攻防戦。3万8402人の観客を飲み込んだ国立競技場は一大決戦の雰囲気だった。

3日前に発表された、バスケス・バイロンの町田への移籍は物議を醸した。この一件について、城福浩監督は次のように述べている。

「先進国に近づこうとしているリーグで、シーズンの途中、このケースの移籍がほかにあるのか。例があるなら聞かせてもらいたい。僕の知りうる範囲では聞いたことがなく、びっくりはしてます。ここ1ヵ月はチームを騒動に巻き込みたくないとかなり努力しました。その努力をせずともよくなり、いまはとてもスッキリしています。僕らが積み上げてきたものは、多少何かが漏れたところでびくともしません。まったく気にしてないですよ。バイロンが主軸を担ってきたのは間違いなく、彼のことはリスペクトします。抜けたのは痛手で、マイナスを計上する反面、いなくなったことによるプラスもある。それが衝撃的であればあるほど出るプラス要素が。ひとりいなくなったから、チームが沈んだと一番言われたくないのはわれわれ当事者です。プラスにできると確信しています。誰かが抜けたとて、われわれのプレースタイルが変わるわけではない」

出場が可能になる第2登録期間の前で、V・バイロンは町田のメンバーに入っていなかった。が、ピッチに姿があろうがなかろうが、関係ない。「ナメんじゃねえぞ」と強い意気込みで臨んだのが谷口栄斗である。

(残り 3800文字/全文: 4580文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2 3
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ