「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【トピックス】検証ルポ『2023シーズン 緑の轍』 第二章 城福浩「徹底すべきことについて、僕らは動じない。不動のものがある」(23.12.22)

チームづくりを推し進める城福浩監督と小倉勉ヘッドコーチには、どうしても譲れないものがあった。

チームづくりを推し進める城福浩監督と小倉勉ヘッドコーチには、どうしても譲れないものがあった。

第二章 城福浩「徹底すべきことについて、僕らは動じない。不動のものがある」

■失点の減少は必然の産物

城福浩監督の記者会見は、試合2日前の練習後にクラブハウスのロビーで行われる。シーズン序盤のあるとき、質疑応答の流れから少し脇道に逸れ、移動中の過ごし方の話になった。「だいたい本を読んでいますかね。それほどたくさん読むわけではなく、睡眠導入剤としての読書が多いのですが」と言い、好みの本を一冊挙げた。

『奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録』(幻冬舎文庫)。ひとりの農業人がさまざまな困難を乗り越え、実現不可能と言われていたリンゴの無農薬栽培を成し遂げる。十数年前、話題を呼んだノンフィクションである。

「ミステリーなども嫌いではありませんが、好きなのはノンフィクション系。僕は評論家がしゃべることや、こうすれば出世できますよというノウハウ本には一切興味がないんです。実際、その人が何をやってきて、何を語っているのか。どんな苦労をして、何に迷い、失敗し、くじけそうになって、それでも立ち上がったのか。そういった人生模様に惹かれます」

勝負の世界に生きる城福浩その人の心象風景のようであり、合点がいくものがあった。

(残り 2881文字/全文: 3504文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ