「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【トピックス】『クラブの命運を賭して』 染野唯月「自分の力を100%出すだけ」 12月2日(土) J1昇格プレーオフ決勝 清水エスパルス戦 14:05 国立競技場(23.11.30)

今季、染野唯月は18試合6得点をマーク。チームをJ1に導く、ストライカーの仕事が期待される。

今季、染野唯月は18試合6得点をマーク。チームをJ1に導く、ストライカーの仕事が期待される。

■入場者数の目標は4万人超え

食うか食われるかの大勝負だ。12月2日のJ1昇格プレーオフ決勝、レギュラーシーズン3位の東京ヴェルディは同4位の清水エスパルスと対戦する(14:05 国立競技場)。今季、清水にはホーム、アウェーとも敗北を喫している。

プレーオフの期間、東京Vのトレーニングは完全非公開。試合2日前の記者会見が行われる日に限り、選手の囲み取材が可能となっている。

染野唯月は言った。

「楽しみです。J1に上がるつもりで、この1週間、いい雰囲気で練習ができています。経験の少ない選手が多く、試合運びの面などに課題はありますが、適度な緊張感でゲームに臨めれば」

7月に鹿島アントラーズから加入以降、18試合に出場し、チーム最多の6得点をマーク(レギュラーシーズンのみ)。国立競技場で行われた7月9日のJ2第25節、FC町田ゼルビア戦(2‐2△)では2ゴールを決めている。いずれもヘディングシュートだった。

「(国立に)いいイメージはありますね。自分のなかにいくつか得点パターンを持っていて、臨機応変、出していきたいです。清水は個々の能力が高く、簡単には崩せないと思いますが、それに対して自分たちがどう戦うのか。ここまできたら、コンディションがどうこう言っていられない。自分の持っている力を100%出すのみ。チームとして勝つだけです」

エースの一撃で、清水を沈められるか。東京Vにとって、そして染野にとっても大きなターニングポイントになるだろう一戦だ。

試合当日の天気予報は晴れで、予想最高気温は13℃、最低は5℃となっている。チケットのご購入はヴェルディチケットまで。

《クラブウオッチ》
「入場者数の目標は4万人超え。充分に達成可能なラインだと捉えています。清水さんにご用意している席を売り切り、あとは自分たちがどれだけファン・サポーターを呼び込めるかですね」とクラブ関係者。国立を緑に染め、最大限の後押しを!

[今季の1試合平均入場者数]7,982人( → 8/22位)
過去5シーズンの1試合平均入場者数
2018年 5,936人
2019年 5,371人
2020年 2,429人(コロナの影響により参考外)
2021年 3,246人(〃)
2022年 4,955人(〃)

●ランド地獄耳●
▼試合2日前は、練習場近くのスーパー銭湯でリラックスタイムを過ごすのが山田剛綺と飯田雅浩のルーティーン。「僕らはあまりサウナは使わないですね。主に温冷交代浴。マサはのぼせやすくて。すぐに『おい、上がろうぜ』と言い出す」(山田)。熱血漢で、血流がよすぎんだな、たぶん。
▼大一番のゲームを前に、チームの看板であるキャプテンの森田晃樹は記者会見や取材対応で大忙し。「こんなの人生初ですよ。きつかった。今後、キャプテンはちょっともう……」と弱音を吐く。選ばれし者の役割だ。森田のプレーにほれ込み、スタジアムに足を運ぶ。きっと、そんなファンがじゃんじゃん増えているぞ。

 

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