【マッチレポート】J2-33[A] ツエーゲン金沢戦『新搭載エンジンに火が入る』(23.9.3)
2023年9月2日(土)
J2第33節 ツエーゲン金沢 vs 東京ヴェルディ
19:03キックオフ 石川県西部緑地公園陸上競技場
[入場者数]3,127人 [天候]晴、弱風、気温28.5℃、湿度67%
金沢 0‐3 東京V
前半:0‐2
後半:0‐1
[得点]
0‐1 オウンゴール(38分)
0‐2 中原輝(45+3分)A染野唯月1
0‐3 染野唯月(88分)A山田剛綺2
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。
●東京Vスターティングメンバー
GK1 マテウス
DF6 宮原和也
DF3 谷口栄斗
DF5 平智広
DF26 加藤蓮(87分 山田)
MF47 中原輝(59分 河村)
MF8 齋藤功佑(77分 綱島)
MF7 森田晃樹
MF25 稲見哲行
MF14 長谷川竜也(59分 新井)
FW39 染野唯月
(ベンチメンバー:GK41飯田雅浩。DF15千田海人、16山越康平。MF23綱島悠斗、40新井悠太。FW27山田剛綺、29河村慶人)
監督 城福浩
■森田晃樹が八面六臂の働き
キックオフまで40分を切り、ウォームアップに向かうフィールドの選手たちが姿を現し、ビジター側のゴール裏へと駆けていった。
夕暮れの石川県西部緑地公園陸上競技場。一人ひとりが淡い光を帯び、キラキラして見える。僕はこのときの後ろ姿を見るのが好きで、なぜか胸に迫るものがある。
今季、東京ヴェルディはホームゲームの1試合平均入場者数が過去10年で最も多く7000人を超え、それに伴いアウェーの動員数も目に見えて増えている。皆、気持ちはひとつだ。残り10試合。昇格争いが佳境を迎え、「勝点3」の映る目を爛々とさせている。
立ち上がり、東京Vはここ数試合にはないハイテンションでゲームに入り、攻撃、守備の両面でビンビンに張り詰めていた。球際の争いでは殺気すら感じさせた。
先頭に立ってチームを引っ張るのはキャプテンの森田晃樹だ。
11分、谷口栄斗がくさびのパスを打ち込み、染野唯月の落としがわずかにズレる。そこで、すぐさまリカバリーパワーを発揮し、森田がボールを奪い返した。
とりわけすばらしかったのが、14分に見せた一連のプレーだ。最終ラインに下がってビルドアップに加わった森田は、ボールを前進させながら自身の立ち位置を上げていく。中盤でボールをさばき、いつの間にかするすると前線に進出。ボックスの手前でパスを引き出して素早くターンし、相手ふたりの間を割るドリブルでゴール前に突っ込んでいった。
さらには味方のためにスペースをつくる動きやカバーリング、カウンターの先鋒となる裏抜け、フィニッシュに絡むプレーなど、この試合の森田はまさに八面六臂の働きを見せることになる。
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