【マッチレポート】J2-31[A] いわきFC戦『残された時間との勝負』(23.8.20)
2023年8月19日(土)
J2第31節 いわきFC vs 東京ヴェルディ
18:04キックオフ いわきグリーンフィールド
[入場者数]4,198人 [天候]曇、弱風、気温27.9℃、湿度90%
いわき 0‐0 東京V
前半:0‐0
後半:0‐0
[得点]
なし
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。
●東京Vスターティングメンバー
GK1 マテウス
DF6 宮原和也
DF15 千田海人
DF5 平智広
DF24 奈良輪雄太(80分 綱島)
MF47 中原輝(72分 加藤)
MF8 齋藤功佑(60分 長谷川)
MF7 森田晃樹
MF25 稲見哲行
MF20 北島祐二(60分 新井)
FW39 染野唯月(80分 佐川)
(ベンチメンバー:GK41飯田雅浩。DF16山越康平、26加藤蓮。MF14長谷川竜也、23綱島悠斗、40新井悠太。FW30佐川洸介)
監督 城福浩
■相手の背後を狙う意図はあったが
ビルドアップから縦パスを打ち込み、落としたボールを右サイドに展開。中にボールを差し込み、ワンタッチをふたつ入れて崩しかけるが、フィニッシュには至らない。28分、いわきFCの攻撃である。
いわきはクロスによる攻撃を基軸としつつも、こういった変化をつけてくる。東京ヴェルディもまた、アタッキングサードにおいて選手の発想力を生かし、コンビネーションで崩したい考えを持っているが、それを具現化できていない状況だ。
35分、いわきはゴールに肉薄する決定機をつくった。東京Vがロングボールの処理にもたついた隙を突き、セカンドボールを拾った下田栄祐が有馬幸太郎にラストパス。強烈なシュートはクロスバーを叩いた。
そもそも、いわきは新型コロナウイルスの拡大により、危機的状況にあると聞いていた。知り合いの現地メディア関係者は「メンバーを見る限り、影響はほとんど受けてないですね。アジジ作戦!?」と笑う。若いのにずいぶんと古い話を知っているものだ(1997年、フランスW杯アジア最終予選の第3代表決定戦。日本戦の前日、イラン代表の主力であるコダダド・アジジが報道陣の前に車椅子姿で現れながら、先発出場して驚かせた。イランの仕掛けた情報戦略)。
以来、すっかり用語として定着したところに、このエピソードの偉大さがある。これからも時代を超えて、人から人へと受け継がれていくのだろう。
とりあえず、アジジはどうでもよい。是が非でも勝点3を持ち帰りたいゲームなのだが、ピッチの状況はそれが簡単ではないことを示していた。
(残り 2082文字/全文: 3121文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ