「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【トピックス】『上位対決の東京クラシック』 平智広「我慢の時間も乗り切れるように」5月13日(土) J2第15節 FC町田ゼルビア戦 15:00 味の素スタジアム(23.5.10)

豊かな経験で守備の安定に貢献する平智広。前節のV・ファーレン長崎戦(2‐1○)では、前に出る積極的な守備やミドルシュートも光った。

豊かな経験で守備の安定に貢献する平智広。前節のV・ファーレン長崎戦(2‐1○)では、前に出る果敢な守備やミドルシュートも光った。

■エリキとミッチェル・デュークをどう封じるか

今季、第一弾の東京クラシックは最高のシチュエーションで迎えることになった。5月13日のJ2第15節、3位の東京ヴェルディは1位のFC町田ゼルビアと対戦する(15:00 味の素スタジアム)。

「まだ順位を意識する時期ではありませんが、首位にいるということはチームが好調で勢いがあることの表れだと思います」

と言うのは平智広。10年前の2013シーズン、当時JFLの町田からプロのキャリアを歩み始めた。

町田の7失点はリーグ最少で、2番目に少ないのが東京Vの8失点。守備力の高さがベースとなっているチーム同士の対戦だ。

「今年の町田は特に守備の強さが印象的で、堅い試合になりそうな気がしますね。相手がペースをつかみ、我慢の時間も出てくるはず。そこをうまく乗り切りたい」

町田の強力2トップ、エリキとミッチェル・デュークをいかに封じるか。平をはじめ、東京Vの最終ラインは常に張り詰めた対応が求められる。

「ボールを持って前を向いたら能力を発揮するプレーヤー。まずはそこにボールを入れさせない守備を、入ったとしてもいい体勢でボールを持たせないようにするのが大事になる」

東京VはGWの3連戦で2勝1分の成績を収め、ここから再び3連戦が始まる。

「前節の長崎戦(2‐1○)は自分たちのやろうとするサッカー、攻守ともコンパクトな状態で戦うことができたゲームでした。ここから始まる3連戦も同じぐらいの勝点を積み上げたいですね」

当日の天気予報は曇りで、気温は22℃。チケットのご購入はヴェルディチケットまで。

《クラブウオッチ》
町田戦はメインユニフォームパートナーであるニチガスDAYで、先着2800名にオリジナルフラッグのプレゼントを実施。また、練馬区ヴェルディ応援DAYで、同区に在住・在勤・在学の方はお得に観戦できる。5月開催のホームゲーム3試合は『レジェンドステージ』。展示されている数々のトロフィーについて、「特殊な研磨剤を使い、クラブスタッフ総出でせっせと磨きました。どうですか、この輝き!」とクラブ関係者。今年、ユースのコーチングスタッフとして帰ってきた渋谷亮コーチは「こんな機会でもなければ手に触れることができない物。感無量ですよ」と言う。なお、町田戦の入場者数見込みは7000人を少し超えたあたり。シーズン中盤の大一番、もうちょい入ってほしいぞ。

[今季の1試合平均入場者数] 6,930人( 11/22位)
過去5シーズンの1試合平均入場者数
2018年 5,936人
2019年 5,371人
2020年 2,429人(コロナの影響により参考外)
2021年 3,246人(〃)
2022年 4,955人(〃)

●ランド地獄耳●
▼だいぶ暑くなってきたというのに、ニットキャップを被ってロングスパッツを履き、ネックウォーマーまで装着するバスケス・バイロン。「僕なりの暑さ対策です。体感で2℃くらい上がりますかね。おかげで試合のときは涼しい、涼しい」。寡聞にして存じ上げぬが、そんなやり方があるのか。毎試合あれだけ走れているということは効果があるのかも。
▼もはやシリーズと化した、クセ強だらけの00年世代問題。特有の人懐こさがある綱島悠斗は、「僕はだいぶ人見知りなんです。ただ、垣根を越えると、相手との距離を一気に詰めて、ぐいぐいいっちゃうところがありますね」。最近、そんなふうにして急接近した先輩に加藤弘堅を挙げた。「さまざまな経験をしているだけあって、話すこと全部がタメになる。尊敬しています!」。すっかり距離感をつかんだと見え、にへへと笑う。
▼「おそらく彼はごはんを食べたいだけじゃないかな」とそっけない態度の加藤弘堅。それでも疑問に思ったことをストレートに訊いてくる綱島の姿勢には見どころがあるようで、「ツナは巧くなりたい、上にいきたいという向上心とともに、サッカーの何たるかを知ろうとしている。そこはユニークなところですね」。のちに感謝の念を覚えるだろう出会いがここに。

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