「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-6[H] ロアッソ熊本戦『見事としか言いようがない』(23.3.26)

2023年3月25日(土)
J2第6節 東京ヴェルディ vs ロアッソ熊本
15:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]4,587人 [天候]雨のち曇、無風、気温12.1℃、湿度58%

東京V 3‐0 熊本
前半:1‐0
後半:2‐0
[得点]
1‐0 深澤大輝(16分)
2‐0 平智広(73分)Aバスケス・バイロン2
3‐0 山越康平(82分)A平智広1
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK1   マテウス
DF6   宮原和也
DF16 山越康平
DF5   平智広
DF2   深澤大輝
MF20 北島祐二(46分* V・バイロン)
MF13 林尚輝
MF7   森田晃樹(86分 山田)
FW29 河村慶人(83分 M・エンゲルス)
FW11 阪野豊史(61分 加藤蓮)
FW4   梶川諒太(61分 綱島)
(ベンチメンバー:GK41飯田雅浩。DF26加藤蓮。MF18バスケス・バイロン、23綱島悠斗、28楠大樹。FW14マリオ・エンゲルス、27山田剛綺)

監督 城福浩

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■劣勢を耐え抜き、最後に突き放す

東京ヴェルディの1点リードで迎えた61分、加藤蓮と綱島悠斗がタッチライン際に立った。城福浩監督はここまで粉骨砕身の働きを見せた阪野豊史と梶川諒太を下げ、若いふたりをピッチに投入する。

綱島はこれが味の素スタジアムでのデビューだ。ロアッソ熊本戦に向けて、「高1のとき、北澤豪さんなどOBの方々がいらっしゃって、男女のアカデミーの選手たちと一緒にゲームをしたことがありましたが、公式戦では一度もないです。ジュニアの頃からゴール裏のスタンドで飛び跳ねてトップを応援していたのが味スタの思い出。自分があのピッチに立って、どんな気持ちになるのか楽しみです」と語っていた。

緊張で縮こまるようなタマではない。が、ホームのサポーターの大声援を受け、昂ぶる気持ちがどっちに転んでもおかしくないなと思いながら僕は視線を送る。

ゲームは東京Vが熊本の勢いに押され、自陣深くまで侵入を許す苦しい状況である。すでに実績のある加藤蓮はともかく、勝負どころでの起用は今季の始動から2ヵ月半で綱島が獲得した評価に違いない。

「シーズンは長く、若い選手をどんどん使い、経験させて戦力化していきたい。厳しいスコアのなかでどんなプレーを選択していくか、身をもって感じさせたかった。もちろん勝負ですので、とにかく押し返していくこと、相手陣の深い位置でボールを奪えるようにプレッシャーをかけていくこと、奪ったあと前に向かっていくことなど、チームとして取り組んでいる部分を先頭に立ってやってほしいと送り出しました」(城福監督)

66分、綱島はタッチライン際でのスライディングタックルで相手のドリブルを止める。直後、2回目のタックルは身体ごとぶつかる格好となり、トム・ニールド主審からプロ初のイエローカードを頂戴した。

(残り 1797文字/全文: 2992文字)

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