「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【トピックス】『借りはまとめて返す』 梶川諒太「いまの自分たちの強みを前面に出して」3月25日(土) J2第6節 ロアッソ熊本戦 15:00 味の素スタジアム(23.3.22)

2試合連続ゴール中の梶川諒太。ロアッソ熊本に雪辱を果たしたい気持ちは人一倍強いだろう。

2試合連続ゴール中の梶川諒太。ロアッソ熊本に雪辱を果たしたい気持ちは人一倍強いだろう。

佐川洸介と激しく競り合う山田剛綺。「いつでもいける準備はできています」とコンディションに不安なし。

佐川洸介と激しく競り合う山田剛綺。「いつでもいける準備はできています」とコンディションに不安なし。

■チームを引き締める梶川諒太の声

今日も今日とて、ピッチには梶川諒太の声が響き渡る。味方を鼓舞し、走らせ、緩みが出るのを断固として許さない声だ。

「強度の高さとクオリティの高さの両立が求められていて、今日のトレーニングではイージーなミスがやや多いと感じましたね。ボールを取りにいく場合はプレスをよりスピーディに、前への意識をはっきりと打ち出していくことが大事。そこがあやふやになると簡単に崩されてしまう」

J2第4節の徳島ヴォルティス戦(2‐0○)、第5節の藤枝MYFC戦(5‐0○)とアウェーで連勝した東京ヴェルディは4位に浮上。25日の第6節は8位のロアッソ熊本をホームに迎える(15:00 味の素スタジアム)。

目下、梶川は2試合連続ゴールと好調だ。

「(藤枝戦のヘディングシュートは)ここしかないというポイントにトヨ(阪野豊史)がいいボールをくれたおかげです。頭で決めたのは長崎での2015シーズン以来だと思います」

昨季、熊本にはホーム、アウェーともに敗戦を喫した。相手の前からの圧力に苦しみ、パスワークに翻弄されたのは鮮明な記憶として残っている。

「熊本にはシーズン序盤の対戦で(開幕から8戦無敗の)勢いを止められ、アウェーでも勝てなかった。昨年の苦い思い出です。選手たちの顔ぶれは変わりましたが、大木(武)監督は相変わらずいやなチームをつくってくるなという印象ですね。流動的な動きで捕まえづらく、主導権を握られてしまえば、走らされて後手を踏まされる。あのときのヴェルディとは変わってきているので、いまの自分たちの強みを前面に出して戦いたいです」

と梶川は意気込み、借りを返す気満々である。

当日の天気予報は曇時々雨、14℃と少し肌寒くなりそうだ。チケットのご購入はヴェルディチケットまで。

《クラブウオッチ》
熊本戦は足立区ヴェルディ応援DAY。同区に在住・在勤・在学の方はお得に観戦できる。今季の開幕からホーム2試合、見込みを上回る入場者を集めていることに関し、クラブ関係者は「うちだけではなく、今年はJリーグ全体的に増加傾向。やはりコロナの制限緩和が大きく、サッカー観戦の気運が高まっているのが要因と見ています。ホームタウンの招待券、優遇チケットの反応もよく、新規のお客さんが増えているのはうれしいですね。また来たいと感じてもらえるスタジアム体験を提供したいです」と言う。熊本戦の入場者数の見込みは5800人とやや苦戦中。チームの連勝を追い風に、数字を上積みしたいところだ。

[今季の1試合平均入場者数] 7,523人( → 10/22位)
過去5シーズンの1試合平均入場者数
2018年 5,936人
2019年 5,371人
2020年 2,429人(コロナの影響により参考外)
2021年 3,246人(〃)
2022年 4,955人(〃)

●ランド地獄耳●
▼故障から復帰し、バリバリやっている稲見哲行。「リハビリ中は同期の活躍が励みになりましたね。あと『THE FIRST SLAM DUNK』を2回観にいきました。サイコーに面白かったです」。昨年、酸素カプセルに入りながら漫画の『SLAM DUNK』を読み漁り、映画公開を待っていたそうだ。名作は世代を超える。
▼本場の寿司を楽しみにしていたマリオ・エンゲルスだが、「まだお寿司屋さんにはいってないな。きっとこの人がいい店に連れていってくれるでしょう」と横にいる山本海斗通訳にいたずらっぽく視線をやる。山本通訳はまだ若く、東京での暮らしも日が浅い。ここは庶民の味方であるスシロー、くら寿司あたりに連れていき、度肝を抜いてやる手も。
▼深澤大輝は仲よしの大久保智明(浦和レッズ)と変わることなく週1ペースのごはん会。「トモは適応力が高く、J1での戦いでさまざまなことを吸収して成長しているのを感じます。こないだは(渡辺)皓太ともやり合ってましたね。自分も負けてはいられない」と燃えている。

 

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