「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-2[A] 大分トリニータ戦『伸縮性が生命線』(23.2.27)

2023年2月26日(日)
J2第2節 大分トリニータ vs 東京ヴェルディ
13:13キックオフ レゾナックドーム大分
[入場者数]15,705人 [天候]晴、無風、気温9.3℃、湿度37%

大分 1‐0 東京V
前半:0‐0
後半:1‐0
[得点]
1‐0 藤本一輝(54分)
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK1   マテウス
DF6   宮原和也
DF3   谷口栄斗
DF5   平智広
DF24 奈良輪雄太
MF8   齋藤功佑(80分 林)
MF17 加藤弘堅(59分 M・エンゲルス)
MF7   森田晃樹
FW29 河村慶人(73分 北島)
FW11 阪野豊史(59分 V・バイロン)
FW9   杉本竜士(46分* 加藤蓮)
(ベンチメンバー:GK21長沢祐弥。DF13林尚輝、26加藤蓮。MF4梶川諒太、18バスケス・バイロン、20北島祐二。FW14マリオ・エンゲルス)

監督 城福浩

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■やり方は理にかなっていたが

伊佐耕平が先陣を切る大分トリニータのプレッシング。対する東京ヴェルディは打開するためのトレーニングを積んでおり、その第一波をうまくかわせるかが最初の注目ポイントだった。

狙いのひとつが、相手の前線3枚の後ろに生じるスペースだ。最後尾のマテウスがボールを持ち、パスを引き出しに加藤弘堅が走ってくる。だが、マークを背負っており、加藤弘はもうひとつ前に出せと指差した。なぜなら、今度はそこに使える空間が出現しているはずだからである。

マテウスは阪野豊史を目がけて蹴る。しかし、阪野が胸で落としたボールは大分に拾われてしまった。8分のシーンだ。

なかなか思ったようにはいかんな、と僕は独りごちる。狙いの定まらない長いボールを蹴っては相手の思うツボで、東京Vのやり方は理にかなったものだ。だが、必ずしも理と成果が結びつくとは限らない。

開始10分が経過しても、落ち着かない時間が続いていた。相手の反応の速さ、コンタクトの強さが想定を上回ったか。ボールを持てない東京Vは守勢に立たされる。今季最初のアウェーゲーム、戦況は厳しさを増していった。

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