「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【フットボール・ブレス・ユー】第62回 前途は洋々として ~東京ヴェルディユース 2022~(22.12.7)

第62回 前途は洋々として ~東京ヴェルディユース 2022~

12月4日、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 関東の最終節、東京ヴェルディユース vs 鹿島学園高校(ヴェルディグラウンド)に足を運んだ。

僕自身、ユースの取材はじつに3年ぶりである。2020年以降、新型コロナウイルスの混乱が長引き、メディアにオープンとなってからもトップの過密日程についていくのが精一杯で、スケジュールがなかなか合わなかった。

今季、東京ヴェルディユースはシーズンを通して上位争いを演じた。しかし、最終節を前に3位が確定。プレミアリーグ参入を目指す、プレーオフ出場の望みはすでに絶たれている。

ゲームは開始から東京Vユースが主導権を握り、24分、岩崎壮真(3年)のフリーキックに栗原大(2年)が頭で合わせて先制。さらに34分、足立稀渚(3年)の縦パスを受けた白井亮丞(2年)がディフェンスと競り合いながら右足を豪快に振り抜き、シュートを突き刺す。

後半になっても東京Vユースの勢いは止まらない。

52分、前半から再三にわたって左サイドを突破していた安黒颯眞(3年)が、新鉄兵(3年)とのワンツーで中に侵入し、右足でゴールを決める。59分のコーナーキック、またも岩崎の左足から栗原がヘディングシュートを叩き込み、リードを4点に広げて勝負ありだ。

以降、ミスから2点を失ったが、84分、途中出場の伊藤竜海(3年)が得点を決め、5‐2で終了のホイッスル。今季ラストの公式戦を勝利で飾った。

躍動する東京Vユース04年組のプレーを見るのは、これが最初で最後というのが甚だ口惜しい。もっとたくさん生で観たかったなと悔やまれた。

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