「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-39[A] ベガルタ仙台戦『生まれ変わろうとする鼓動』(22.10.3)

2022年10月2日(日)
J2第39節 ベガルタ仙台 vs 東京ヴェルディ
14:03キックオフ ユアテックスタジアム仙台
[入場者数]11,187人 [天候]晴、弱風、気温24.4℃、湿度52%

仙台 0‐2 東京V
前半:0‐0
後半:0‐2
[得点]
0‐1 染野唯月(76分)A馬場晴也3
0‐2 阪野豊史(88分)A深澤大輝2
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK1   マテウス
DF24 奈良輪雄太
DF3   ンドカ・ボニフェイス
DF23 谷口栄斗
DF26 加藤蓮(65分 深澤)
MF18 バスケス・バイロン(57分 佐藤凌)
MF25 稲見哲行(57分 馬場)
MF17 加藤弘堅
MF8   井出遥也(46分* 梶川)
FW29 河村慶人
FW30 染野唯月(85分 阪野)
(ベンチメンバー:GK21長沢祐弥。DF2深澤大輝、15馬場晴也。MF4梶川諒太、19小池純輝。FW13阪野豊史、27佐藤凌我)

監督 城福浩

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■アウェーの不利を軽減する策略

東京ヴェルディのンドカ・ボニフェイスとベガルタ仙台の中山仁斗。両チームのキャプテンによるコイントスで、エンドが入れ替えられた。キックオフは仙台。東京Vがエンドを選択したということだ。

まずは風の影響を考えた。ビジター側のゴール裏スタンドからホーム側に秋風が吹き抜ける。エンドを入れ替えたことで、後半の東京Vは風上に立つことになった。前線に控えの佐藤凌我や阪野豊史を投入して以降、戦略的な狙いに基づくものか。

こうして意図を推し量ったところで、特に深い理由がないこともある。いつだったか、キャプテンを務める井林章(清水エスパルス)がエンドを入れ替えたときは「自分の判断ですね。最近、ちょっと流れがよくなく、みんなをびっくりさせてやろうと思って」と聞かされ、なんだそのささやかなサプライズはと拍子抜けした。

のちに僕の考えは見当違いだったとわかる。エンド入れ替えを指示した城福浩監督が勘案したのは、スタジアムの風ではなく「気」だった。

「このスタジアムでは、後半のベガルタはサポーターの声援を受けながらホーム側の方向に向かって攻めることになります。過去、私は仙台ならではの脅威を何度も感じてきましたので、コイントスで勝った場合は先にわれわれがヴェルディのサポーター側に攻める。後半、仙台にヴェルディのサポーター側に攻めさせることができたらと考えました」

(残り 2493文字/全文: 3504文字)

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