「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】天皇杯準々決勝 京都サンガF.C.戦『この感情の正体はなんだ』(22.9.8)

2022年9月7日(水)
天皇杯JFA第102回全日本サッカー選手権大会準々決勝
京都サンガF.C. vs 東京ヴェルディ
19:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]2,454人 [天候]曇のち雨、無風、気温25.9℃、湿度90%

京都 2‐1 東京V
前半:1‐0
後半:1‐1
[得点]
1‐0 パウリーニョ(21分)
2‐0 パウリーニョ(53分)
2‐1 谷口栄斗(90分)A西谷亮1
※A=アシスト、及び大会の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK1   マテウス
DF15 馬場晴也(46分* 森田)
DF16 山越康平
DF23 谷口栄斗
DF24 奈良輪雄太
MF4   梶川諒太(67分 石浦)
MF17 加藤弘堅
MF25 稲見哲行(80分 西谷)
MF9   杉本竜士(55分 山口)
FW29 河村慶人(55分 阪野)
FW27 佐藤凌我
(ベンチメンバー:GK21長沢祐弥。DF3ンドカ・ボニフェイス、28山口竜弥。MF7森田晃樹、14石浦大雅、34西谷亮。FW13阪野豊史)

監督 城福浩

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■好事魔多し。2点のビハインド

メンデスの入れた縦パスが、梶川諒太に当たってわずかにコースが変わる。ルーズボールはパウリーニョの足もとへ。斜め後ろから迫る山越康平を右足の深い切り返しでかわし、シュートを阻むべく身体を投げ出した谷口栄斗も左足の切り返しでいなす。そして、身体を倒しながら飛び出してくるマテウスの上を抜いてネットを揺らした。

21分、先制したのは京都サンガF.C.。

ビハインドとなった東京ヴェルディだが、戦い方を変える必要があるとは思えなかった。2トップの佐藤凌我、河村慶人がマークを背負いながらワンタッチで落とし、前向きで受けた選手がボールを運び、あるいはサイドに展開、裏へと抜ける選手にパスを配給する。中盤での手数を極力省いた、スピーディーな攻撃を見せていた。

京都戦に向けたトレーニングで、「フリックに反応できるように動け」「(縦パスを受けた選手が)ボールを止めたのは悪くないけれど、周りは止めさせないように(ワンタッチで受けられる距離で)サポートしよう。そこが足りないんだよ」「バックパスは必ずワンタッチだ」という城福浩監督の声が耳に蘇る。

始まってすぐ、このゲームはダイレクトプレーが肝だとわかった。

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