「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【トピックス】『最後の追い上げ。クラブの総力を結集させる7連戦』 佐藤凌我「目指すはプレーオフ出場とタイトル獲得」(22.9.2)

佐藤凌我は2年連続で二桁ゴールを達成。チームトップの10得点をマークしている。

佐藤凌我は2年連続で二桁ゴールを達成。チームトップの10得点をマークしている。

■今季の東京ヴェルディは集客試合に強い

これから始まる7連戦、東京ヴェルディは今季の正念場を迎える。7日には、天皇杯準々決勝の京都サンガF.C.戦(19:00 味の素スタジアム)。川崎フロンターレ、ジュビロ磐田とJ1勢を撃破し、優勝した2004シーズン以来、18年ぶりにベスト8まで駒を進めた。

「(0‐1で敗れた第33節のロアッソ熊本戦は)出場停止でチームに迷惑をかけてしまったので、残りの試合は全部出るつもりで。天皇杯でJ1のチームと対戦できるのも楽しみですね。7連勝を目指してやりたいです」と馬場晴也が言えば、チームトップの10得点をマークする若きエースの佐藤凌我は「天皇杯ではメンバーを入れ替えながら結果を出し、ベスト8まできた。あと3つ勝てば優勝。プレーオフ出場とタイトル獲得を目指し、みんなで走り抜き、チーム一丸となって戦います」と力強く宣言する。

残りのホームゲームは5試合。クラブはスタジアムの盛り上げに尽力し、チームを後押ししたい構えだ。

今季、集客面で特に重点を置いた第14節のベガルタ仙台戦(3‐1○/1万2521人)、第30節のV・ファーレン長崎戦(1‐0○/8317人)はともに勝利。5000人以上を集めた試合は2勝2分と負けていない。こうしてクラブの営業努力とチームの成績がリンクしているのはポジティブな要素である。

東京Vコンシューマー事業部の山下祐介ディレクターは言う。

「過去、ターゲットとした集客試合でなかなか勝てない時期がありましたので、今季のようにチームが結果を出してくれるのはありがたいですし、何より来場してくださったファン・サポーター、お客さまにニコニコ笑顔で帰っていただけるのがうれしい。僕らとしてもチームのために少しでも力になれていると思えば、より一層やりがいがあります」

一方、ここまでの1試合平均入場者数は4398人。新型コロナウイルスの影響で入場規制のあった2020シーズンは2429人、2021シーズンは3246人だった。どのクラブも入場者数は回復途上にあり、まずまずの経過と言えそうだが、この数字の見方はどうか。

「まずまずという見方もあるかもしれませんが、本来はコロナ以前の2019シーズンの5371人に戻すのが当初の目標で、そこにはまだ達していません。チーム同様、最後まであきらめずにチャレンジしていくつもりです。どの試合も最大限注力するのを前提とし、7連戦を締めくくる第38節モンテディオ山形戦、今季ラスト2試合の第41節アルビレックス新潟戦、最終節のファジアーノ岡山戦は特に力を入れていきます」(山下氏)

なお、稲城市民観戦デーの山形戦は『君の名は、稲城?』ご招待キャンペーンを実施中。名前に「稲」または「城」が入る人に応募資格があり、当選者にペアチケットをプレゼントする(抽選100組200名様)。他のホームタウンの多摩市、立川市、日野市などにも使いやすい汎用性の高いアイデアだ。

2022シーズンは最終コーナーを回り、J2の10試合と天皇杯。ラストスパートをかけるべく、クラブ全体の懸命の取り組みが続く。

 

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