「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-33[A] ロアッソ熊本戦『敗北感に頭まで浸かる』(22.8.29)

2022年8月28日(日)
J2第33節 ロアッソ熊本 vs 東京ヴェルディ
19:03キックオフ えがお健康スタジアム
[入場者数]2,980人 [天候]晴、弱風、気温27.1℃、湿度45%

熊本 1‐0 東京V
前半:1‐0
後半:0‐0
[得点]
1‐0 上村周平(43分)
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK1   マテウス
DF2   深澤大輝
DF16 山越康平(46分* 梶川)
DF3   ンドカ・ボニフェイス
DF23 谷口栄斗
MF7   森田晃樹
MF25 稲見哲行(67分 加藤蓮)
MF34 西谷亮(67分 石浦)
FW29 河村慶人(78分 加藤弘)
FW30 染野唯月
FW9   杉本竜士(59分 佐藤凌)
(ベンチメンバー:GK31高木和徹。DF26加藤蓮。MF4梶川諒太、14石浦大雅、17加藤弘堅。FW13阪野豊史、27佐藤凌我)

監督 城福浩

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■布陣変更の狙い

「まずは遠くまできていただいたファン、サポーターの後押しに応えられなかったことが本当に残念です。悔しい思いでいっぱいです。 試合に関して、前半はクオリティに問題があったと反省しています。フィジカル的な要素のバランスを含めて自分が信じて送り出したメンバーでしたので、私の問題だと考えています」

城福浩監督はそう言って監督会見を始めた。ガラス1枚を隔てた外はピッチで、ロアッソ熊本のサポーターの歓声が聞こえ、勝利の余韻が漂っている。

「相手が前からくるなかでもボールを下げずに前で収め、そこから陣形を上げていく場面が少なかったため、押され気味になってしまったなと。あそこで恐れずにワンタッチで前につけていく、収めていくプレーが必要でした。後半やったことをもっと早い時間帯に出せなければ、苦しい試合になってしまう」

指揮官は硬い表情で敗戦の弁を述べ、一方の僕は今季一番の敗北感に打ちひしがれていた。2018シーズン以来、4年ぶりに会った熊本の番記者・井芹貴志さんに、「完敗です」と口からするっと出てきたのに自分で驚く。

熊本の攻守におけるすばらしさを認めるのは難しくなかった。それほどまでに両者のパフォーマンスには明確な差があった。

負けることはあるにせよ、問題は負け方である。【直前インフォメーション】の城福監督のコメントにもあったとおり、東京ヴェルディにとっては原点回帰に針を振ったゲームだった。

深澤大輝は言う。

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