「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-30[H] V・ファーレン長崎戦『染野唯月の大きな第一歩』(22.8.7)

2022年8月6日(土)
J2第30節 東京ヴェルディ vs V・ファーレン長崎
18:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]8,317人 [天候]曇、無風、気温26.7℃、湿度60%

東京V 1‐0 長崎
前半:0‐0
後半:1‐0
[得点]
1‐0 染野唯月(61分)A加藤蓮1
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK1   マテウス
DF2   深澤大輝(69分 稲見)
DF16 山越康平
DF3   ンドカ・ボニフェイス
DF26 加藤蓮(87分 加藤弘)
MF7   森田晃樹
MF15 馬場晴也
MF4   梶川諒太(69分 杉本)
FW29 河村慶人
FW30 染野唯月(79分 V・バイロン)
FW27 佐藤凌我
(ベンチメンバー:GK31高木和徹。DF32宮本優。MF9杉本竜士、14石浦大雅、17加藤弘堅、18バスケス・バイロン、25稲見哲行)

監督 城福浩

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■スタートから[4-4-2]

キックオフ2時間前に発表されたメンバーリストは新味を感じさせ、興味をそそられるものだった。

ついに加入後初スタメンとなった染野唯月。タイミングを見計らっていただろう城福浩監督は、3試合目にして先発起用に踏み切った。

前線を2枚にすることで、各自のスタートポジションはどうなるのか。仮に[4-4-2]の並びなら左サイドハーフは誰が。佐藤凌我と染野が縦関係となる[4-2-3-1]のような見え方もあり得るのか。3バック? いや、まさか。ほどなくして明らかになることだが、あれこれ思いをめぐらせる時間は楽しく、試合を待つ間の贅沢なひまつぶしである。

センターバックに山越康平の名があった。今季、開幕から右サイドバックに定位置をつかんだ山越だが、J2第13節のファジアーノ岡山戦(1‐2●)で負傷し、戦線離脱。第25節の栃木SC戦(1‐0○)で12試合ぶりの復帰を果たすも、再びアクシデントに見舞われ、前節の大分トリニータ戦(2‐2△)のメンバー入りを経て、この度先発のチャンスを得た。

「最初から最終ラインの中央に入るのは久しぶりでしたけど、もともとやっていたポジションなので。エジガル(・ジュニオ)選手をはじめ、相手の攻撃の起点は自分とボニ(ンドカ・ボニフェイス)でしっかり潰す。放り込まれるクロスは全部はじき返す。無失点で抑えるぞと、ゲームに入りました」(山越)

この言葉のとおり、開始から山越はタイトなディフェンスを見せた。

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