「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【直前インフォメーション】J2-30[H] V・ファーレン長崎戦のポイント(22.8.6)

佐藤凌我に何事か指し示すンドカ・ボニフェイス。前節の大分トリニータ戦(2‐2△)、ンドカのロングパスが佐藤凌に届き、森田晃樹のゴールにつながった。

佐藤凌我に何事か指し示すンドカ・ボニフェイス。前節の大分トリニータ戦(2‐2△)はンドカのロングパスが佐藤凌に届き、森田晃樹のゴールにつながった。

J2第30節、暫定12位の東京ヴェルディ(勝点37/9勝10分9敗 得失点+2)は、4位のV・ファーレン長崎(勝点47/13勝8分8敗 得失点+7)と18時から味の素スタジアムで対戦する。4試合ぶりの勝利をつかめるか。

■どこに主眼の置かれたトレーニングなのか

炎天下、スニーカーのつま先がジリジリと焦げるように熱い。襟足にかけた水はたちどころに蒸発し、首の後ろがひりひり痛んだ。

2日、オフ明けのトレーニング。僕の目の前では、6対5のセッションが繰り広げられている。

攻撃側は中盤の4枚でボールを動かしながら、前の2枚を使ってゴールを狙う。守備側は中盤の3枚が中央の門を締めつつボール奪取を目指し(カウンターの代わりにミニゴールが用意されている)、後ろの2枚は攻撃の選手を厳重にマーク。前の2枚は、佐藤凌我、染野唯月、河村慶人、阪野豊史の4人でいくつかの組み合わせを試した。

城福浩監督は「いいぞ、前の2枚が違う動きを出せている」「数的優位なんだからシュートを入れよう。(ディフェンスの圧力を受ける)この状況が本当のシュート練習だ」と指示を出し、同時に出場機会の乏しい選手にこそ意識的に声をかけているように見えた。求められるプレーをやろうとしない選手は眼中に置かないが、要求に応えようとし進歩を窺わせる選手には、ちゃんと見ているよと暗にメッセージを伝える。

さて、これはどこに主眼の置かれたトレーニングなのか。城福監督の就任以降、こうして考える機会が増えたのは僕にとって何よりうれしいことだった。

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