「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-28[H] 横浜FC戦『伍して戦うも』(22.7.25)

2022年7月24日(日)
J2第28節 東京ヴェルディ vs 横浜FC
18:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]4,329人 [天候]晴、弱風、気温29.0℃、湿度57%

東京V 0‐1 横浜FC
前半:0‐0
後半:0‐1
[得点]
0‐1 岩武克弥(77分)
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK1   マテウス
DF24 奈良輪雄太
DF3   ンドカ・ボニフェイス
DF23 谷口栄斗
DF26 加藤蓮
MF7   森田晃樹
MF17 加藤弘堅(72分 馬場)
MF4   梶川諒太(80分 染野)
FW18 バスケス・バイロン(58分 佐藤凌)
FW29 河村慶人
FW9   杉本竜士(46分* 新井)
(ベンチメンバー:GK31高木和徹。DF15馬場晴也。MF10新井瑞希、19小池純輝、25稲見哲行。FW27佐藤凌我、30染野唯月)

監督 城福浩

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■谷口栄斗の36分の縦パスを見たか

この相手に勝つのはなかなかに骨だなあ。前半を終えて、両者得点なし。ハーフタイムの小休止を挟み、僕は早めに席に着いて後半の開始を待った。

東京ヴェルディは2位の横浜FCに対して、積極果敢に戦っていた。序盤はセットプレーからゴールを脅かされる場面があったが、徐々にペースを握って前に出るシーンを増やしていく。

河村慶人は相変わらずよく走る。彼の全力プレスによって長いボールを蹴らせ、何度マイボールにできたか。

谷口栄斗はすばらしいディフェンスを見せた。36分、パスカットしてすぐさま相手ふたりの間にコースを見つけ、前の森田晃樹に差したボールは一級品である。前を向いた森田はドリブルを仕掛け、ハイネルのマークをかわしてシュートに持ち込んだ。

16分、森田のキープから、内側を取った加藤蓮が一気にボールを運んでサイドに展開。杉本竜士のクロスは惜しくも河村に届かなかった。攻撃に変化をつけるためにも、こういったシーンを増やせればと僕は後半の展望を描いた。

東京Vはゴールキックのリスタートに際し、徹底して後ろからつないでいった。目的は相手の陣地に到達することではなく、そこでボールを持ちゴールに迫ることだ。得点の可能性をより見込める攻撃の回数を増やすことだ。対角のロングパスは別にし、狙いがアバウトな長いボールを極力選択しないやり方は正しい。ただ、手法が限定されているのもまた事実だった。

(残り 2373文字/全文: 3368文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ