「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【トピックス】『3人で上のステージへ』AFC U-23アジアカップ現地レポート(22.7.1)

今回のアジアカップ、日本はU-21のチームを編成して大会に臨んだ。

今回のアジアカップ、日本はU-21のチームを編成して大会に臨んだ。

6月1日から19日まで開催された、AFC U-23アジアカップウズベキスタン2022。2年後のパリ五輪を見据える日本はU-21のチームを編成し、東京ヴェルディからは山本理仁と馬場晴也が招集された。
日本は2勝1分でグループステージを突破し、準々決勝ではU-23韓国代表を3‐0で撃破。しかし、準決勝で開催国のウズベキスタンに0‐2で敗れ、3位に終わった。当然、
SBG特派員=松尾祐希(サッカーライター)は欧州に飛んでいる。

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■「サローム」(こんにちは)と挨拶すれば

U-21日本代表が羽田空港を経つ頃、私はフランス南部に位置するマルセイユに滞在していた。

地中海を一望できる港町は連日30℃を超える一方で湿気がほとんどなく、気温ほど暑さを感じさせない。むしろ、陰では心地良い風もあって涼しいと思えるぐらいの気候である。そんな欧州屈指の観光地に訪れていたのがU-19日本代表だった。昨年までトゥーロン国際大会の名で親しまれていたモーリスレベロトーナメントに参戦していたからだ。

U-19日本代表には東京ヴェルディに縁があるスタッフも多く、冨樫剛一監督、船越優蔵コーチといった懐かしい人たちがズラリと顔を揃える。新型コロナウイルスの感染によって冨樫監督は31日に行われたアルジェリアとの初戦に参加できなかったが、チームは粘り強く戦って1‐0で勝利を掴んだ。急遽、監督代行としてベンチに入った船越コーチも安堵し、冨樫監督不在の重圧から解放されたような表情を見せていた。

その姿を見届けた私は路線バスを3本乗り継ぎ、2時間をかけて中心部のホテルまで戻る。翌朝にはマルセイユを経ち、AFC U-23アジアカップの取材に入るべくウズベキスタンに向かう必要があったからだ。

一夜明けて空港に向かい、トルコの首都・イスタンブールを経由し、タシュケントにたどり着く。市街地に足を踏み入れると、人々は笑顔に溢れ、困っていれば親切に対応してくれた。街行く人も、ホテルのフロントスタッフも、タクシーの運転手も、カフェ店員も。

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