「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【トピックス】堀孝史監督「最後のホームゲームでサポーターに勝利を届けたい」 12月5日(日) J2第42節 SC相模原戦 13:00 味の素スタジアム(21.12.3)

9月5日、J2第28節の大宮アルディージャ戦(1‐2●)から暫定的に指揮を執り、15試合目となる堀孝史監督。

9月5日、J2第28節の大宮アルディージャ戦(1‐2●)から暫定的に指揮を執り、15試合目となる堀孝史監督。

■注目される残留争いの行方

ついに2021シーズン、最後の日。5日のJ2第42節、東京ヴェルディ(12位)はSC相模原(19位)と味の素スタジアムで対戦する(13:00キックオフ)。

残留争いの大詰めで非常に注目度の高いゲームだ。

前節の結果、21位の愛媛FCと22位の松本山雅FCのJ3降格が決定した。20位のギラヴァンツ北九州(勝点35、得失点差-27)も最終節の結果に関わらず残留できる見込みは薄い。

事実上、残りの枠はひとつ。

16位のザスパクサツ群馬(勝点41、得失点-19)から、17位のツエーゲン金沢(勝点40、得失点-21)、18位の大宮アルディージャ(勝点39、得失点-7)、19位の相模原(勝点38、得失点-18)まで降格の危険があり、群馬と大宮は直接対決(大宮ホーム)、金沢はJ1昇格を決めた京都サンガF.C.とアウェーで対戦する。

相模原は引き分けの勝点1プラスでは降格圏から抜け出せず、勝てば自力で残留を決められる一戦だ(仮に19位となったチームも、1時間遅れで開始されるJ3の結果次第では残留となる)。なお、東京Vから期限付き移籍中の松橋優安は契約の関係で出場できない。

このまったく予断を許さないスリリングな状況は、集客面で強い追い風を吹かせた。味スタのバックB席が早々に売り切れるなど、チケットは好調な売れ行きを見せている。今日夕方の時点で、「前売りは6,150枚。当日の入場者数は7,000人を見込んでいます」とクラブ関係者。あとは当日までにどの程度伸ばせるかだが、これまで最も多かった第38節のV・ファーレン長崎戦(0‐3●)の6,021人を超え、今季最高の客入りとなるのは確実だ。

ラストを飾るホームゲームとあって、東京Vは渾身の企画を続々と投下。『VERDY FES. “UNITE AS ONE” supported by XEBIO Group』を開催するほか、小池純輝と梶川諒太の手がける人気の『喫茶フロール』も出店し、各種イベントやプレゼント企画が盛りだくさんで、来場者をとことん楽しませる構えだ。

また、堀孝史監督と高木琢也監督はともに1967年生まれで、同世代対決となる。

「学生や社会人時代、選抜チームで一緒になることが何度かありましたね。現役の頃から人物の印象は変わってないです。準備に余念のない監督で、非常に細かいところまで詰めてゲームに臨んでくるでしょう。自分たちは、これまで大事にしてきた当たり前のことを忠実に実行しつつ、相手を上回っていきたい。皆さん、残留争いを戦う相模原さんのことが気になるでしょうが、われわれは久しくホームで勝点3を取れていませんから、最後はサポーターに勝利を届けたいとチーム一同強い気持ちを持っています」(堀監督)

東京Vは第29節の松本戦(2‐0○)を最後に、ホームでは2分5敗と7戦未勝利。波乱に満ちたシーズンを勝利で締めくくり、来季に向かいたいところだ。

 

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