「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-40[H] FC琉球戦『小池純輝は信じていた』(21.11.22)

2021年11月21日(日)
J2第40節 東京ヴェルディ vs FC琉球
14:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]4,361人 [天候]曇、無風、気温15.5℃、湿度57%

東京V 1‐1 琉球
前半:0‐1
後半:1‐0
[得点]
0‐1 風間宏矢(44分)
1‐1 小池純輝(89分)A梶川諒太7
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK31 マテウス
DF23 深澤大輝
DF2   若狭大志(52分 山本)
DF15 ンドカ・ボニフェイス
DF16 福村貴幸(86分 石浦)
MF7   森田晃樹
MF17 加藤弘堅(86分 奈良輪)
MF4   梶川諒太
FW11 山下諒也
FW27 佐藤凌我(86分 杉本)
FW13 新井瑞希(77分 小池)
(ベンチメンバー:GK41佐藤久弥。DF22馬場晴也。MF24奈良輪雄太、6山本理仁、14石浦大雅、19小池純輝、30杉本竜士)

監督 堀孝史

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■森田晃樹 vs 李栄直

梶川諒太のドリブルから始まった東京ヴェルディのロングカウンター。梶川は左サイドのスペースにボールを出し、新井瑞希を走らせた。ボックスに侵入し、追い越してきた福村貴幸がクロスを入れ、森田晃樹が右足をダイレクトで合わせる。が、FC琉球のディフェンスがブロックし、さらに新井のシュートも頭でクリアされた。

32分、東京Vは先制のチャンスを逸した。

雄叫びを上げ、ガッツポーズを見せたのはベンガラの9番。ゴールをカバーした李栄直である。2019シーズンまで所属した古巣との戦いに、並々ならぬ闘志を燃やしている。

琉球のベンチにいる喜名哲裕監督も、かつて東京Vでプレーした経歴の持ち主だ。所属した2006シーズン当時、明朗で、じつに気のいい青年だったと記憶する。

喜名監督から「相手のシャドーの選手を自由にさせるな」と指令を受けていた李は、特にかわいがっていた後輩の森田を容赦なく潰しにきた。時にはハーフウェーラインを越えてまで深追いし、何もやらせまいとする。

「ヴェルディの育成出身の選手は、誰も彼もターンがめっちゃ上手」と感心していた李の頭には、データがパンパンに詰まっていたのだろう。森田は巧みな身のこなしで寄せをいなし、前を向こうとするが、李のプレッシャーがミスを誘発し、琉球のショートカウンターにつなげる場面があった。

梶川は「ガツガツきていて、ヨンジらしいな」と思いつつ、別のことを考えていた。

(残り 2052文字/全文: 3062文字)

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