「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-21[A] 松本山雅FC戦『そして、アルウィンをあとにした』(21.7.4)

2021年7月3日(土)
J2第21節 松本山雅FC vs 東京ヴェルディ
18:03キックオフ サンプロ アルウィン
[入場者数]6,890人 [天候]晴のち曇、弱風、気温25.6℃、湿度63%

松本 2‐1 東京V
前半:1‐0
後半:1‐1
[得点]
1‐0 オウンゴール(17分)
1‐1 端戸仁(57分)
2‐1 阪野豊史(61分)

●東京Vスターティングメンバー
GK31 マテウス
DF16 福村貴幸(88分 松橋)
DF2   若狭大志
DF15 ンドカ・ボニフェイス
DF28 山口竜弥
MF9   佐藤優平(71分 森田)
MF17 加藤弘堅(81分 山本)
MF8   井出遥也
FW19 小池純輝(81分 持井)
FW25 端戸仁
FW11 山下諒也(88分 佐藤凌)
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。MF4梶川諒太、6山本理仁、7森田晃樹、18松橋優安、26持井響太。FW27佐藤凌我)

監督 永井秀樹

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■松本山雅FCの身体を張ったディフェンス

永井秀樹監督が最初の交代カードを切ったのは71分。佐藤優平に代えて、森田晃樹がピッチに入る。

「相手が[5‐4]のブロックをかなり下げてくる状況だったので、スクエアゾーン(最終ラインと中盤の間のスペース)のところで前向きに仕掛けていく、前に入っていく動きを彼に託した」(永井監督)

ほぼ同時に松本山雅FCの名波浩監督は2枚目のカードを切った。河合秀人が下がり、小手川宏基が投入される。

松本の8番がいなくなったことに、僕は少し安堵する。河合は攻撃に味付けができ、かつ緩急をつけられるクリエイティブなプレーヤーだった。こんな選手おったんかいと唸らされ(不勉強!)、今後、名波体制においても軸になっていくだろうと思われたが、のんきに感心している場合ではない。

松本の1点リードで、残り20分を切っていた。

率直に言って、負けは受け入れがたい。東京ヴェルディは勝点に値するサッカーを見せていた。

78分、井出遥也と端戸仁のワンツーから、ボックスに斜めに入ってきた森田晃樹にパスが通る。最後、山下諒也のシュートは圍謙太朗の胸にすっぽり収まった。

83分、常田克人のサイドを変えるロングパスが下川陽太に届き、ニア上を狙ったシュートはマテウスが辛うじて手に当てて防いだ。

後半に入り、前線に5トップを並べる東京Vは、松本を押し込んだ。攻めあぐねるという印象とは違う。ゴールに迫り、枠内にシュートを放っても、ことごとく松本の身体を張ったディフェンスにはね返された。思い描いた攻撃はできているだけに、指揮官としては動きづらかっただろう。

スコアを動かせず、時間が刻々と過ぎていった。

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