「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-41[A] 松本山雅FC戦『雪は積もれども』(20.12.17)

『それそれ~』2020.12.16

『それそれ~』2020.12.16

2020年12月16日(水)
J2第41節 松本山雅FC vs 東京ヴェルディ
19:03キックオフ サンプロ アルウィン
[入場者数]2,596人 [天候]雪、無風、気温-3.3℃、湿度68%

松本 1‐1 東京V
前半:0‐1
後半:1‐0
[得点]
0‐1 山下諒也(11分)A奈良輪雄太1
1‐1 塚川孝輝(66分)
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK31 マテウス
DF2   若狭大志
DF35 馬場晴也(90+1分 近藤)
DF5   平智広
MF21 山本理仁
MF36 藤田譲瑠チマ
MF11 井出遥也(67分 佐藤)
MF24 奈良輪雄太(78分 石浦)
MF14 森田晃樹(67分 小池)
MF20 井上潮音(90+1分 澤井)
FW48 山下諒也
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF3近藤直也、17クレビーニョ。MF9佐藤優平、19小池純輝、34石浦大雅、4澤井直人)

監督 永井秀樹

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■前半は東京ヴェルディがゲームを支配

どえらい寒さになるらしい。予報では氷点下になる可能性も――。

どっち道いくんだけれども、なおさらいかねばなるまい。そう考えるのが、ライターの性(さが)である。午後、松本駅に到着すると、ちらちら雪が舞っていた。

防寒対策は入念に整えた。厚手のダウンジャケット、ニットキャップ、ネックウォーマー、手袋はもちろんのこと、上下ともヒートテックの2枚重ね、使い捨てカイロ5枚を身体に貼り付ける。

サンプロ アルウィンのピッチは一面の雪景色である。除雪作業ののち、オレンジのカラーボールを使い、ゲームは開始された。

零下3.3℃。寒いは寒いが、風がほとんど吹かないためわりと平気だった。吹雪になろうものなら、体感温度はまったく違っただろう。ただ、コンクリートの地面から伝わる冷気で、足の指先がじんじんする。足裏に貼るカイロを買っとけばよかったなあと思ったが、すでに手遅れだ。

11分、マテウスのロングフィードから、森田晃樹が橋内優也との競り合いで踏ん張り、フォローに入った奈良輪雄太が右サイドを駆け上がってきた山下諒也にラストパスを通す。山下は落ち着いたボールコントロールを見せ、飛び出してきた圍謙太朗の上を抜くシュートを決めた。

「晃樹がボールを受けてから身体を張ってくれたことが大きかったですね。奈良輪さんがセカンドボールを拾ってくれて、自分はスペースを見つけてタイミングよく走り込み、キーパーが転ぶのを待って少し浮かしたシュートを。雪でピッチの感覚がかなり違ったので、常にボールを見ながらプレーすることを意識しました」(山下)

あっさりと先制でき、拍子抜けの感すらあった。

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