【無料記事】【トピックス】井上潮音「サポーターに、僕らが生き生きとプレーしている姿を」6月27日(土) J2第2節 FC町田ゼルビア戦 18:00 味の素スタジアム ※リモートマッチ(無観客試合)での開催(20.6.24)
■中断期間の練習の成果を出す
待ちに待った、約4ヵ月ぶりのJリーグ再開だ。27日のJ2第2節、東京ヴェルディ(21位)は、FC町田ゼルビア(11位)との東京クラシックに臨む(18:00 味の素スタジアム)。
まず、注目は2020シーズン開幕の徳島ヴォルティス戦(0-3●)で、メンバー外となった井上潮音。出遅れを挽回するために、人一倍密度の濃い日々を過ごしたはずである。
「全体練習を再開した直後は、身体が多少重く感じましたが、トレーニングマッチを3試合やって、コンディションはだいぶ上がってきましたね。開幕時よりチームの完成度が上がり、個人としても手応えがあります」
トレーニングでは、フロントボランチを中心に、さまざまなポジションでプレーしているという。攻撃面の進捗状況はどうか。
「ボールをスムーズに回せるようになり、あとは点を取るために必要なゴール前の崩しの部分。そこもトレーニングを通じて個人の感覚を共有できるようになり、精度が高まっているのを感じます。それでも、まだシュート数が少ない。個人の思い切りをもっと出せるようになれば」
守備面は、新加入ながら最終ラインの柱を担う高橋祥平に訊こう。
「この1ヵ月の取り組みで、守備のまとまりは得られたと思います。誰が出ても同じサッカーができ、崩しのパターンはたくさんあるので、後ろからどんどん攻め上がってヴェルディのスタイルを貫き通したい。中断期間の練習の成果を、試合の結果で示さないと」
町田の印象については、
「前に出る際に強さを発揮するチーム。球際も激しく、勢いを感じる」(井上)
「チームの統一感が印象的。後ろを固めてくるか、それとも前からボールを取りにくるか。いずれにせよ、自分たちがボールを持つ時間が長くなるでしょう。相手に引かれたとき、攻略に手間取るのは自分たちの課題ですので、そこも改善できるゲームにしたいですね」(高橋)
と両者は語る。
新型コロナウイルス対策の一環により、サポーターはDAZN観戦となるリモートマッチだ。その日、味の素スタジアムの外側から、熱視線が注がれる。
「再開を楽しみに待ってくれているサポーターのために、100%の力を出し尽くしたい。僕らが生き生きとプレーしている姿を見せたいです」と、井上は言った。
鬱陶しい梅雨空を晴らす、クラブ史上、最も遅いシーズン初勝利を届けてほしい。