【インタビュー】A Secret on the Pitch ピッチは知っている 〈7〉『35歳、アジアを駆ける』一柳夢吾(台中Futuro)後編(20.4.28)
A Secret on the Pitch ピッチは知っている 〈7〉
『35歳、アジアを駆ける』一柳夢吾(台中Futuro)後編
※前編はこちら。
■怖すぎた先輩たち
――2003年、東京ヴェルディユース在籍時に2種登録でJリーグデビュー。一柳選手が18歳だったあの日から17年です。その間、国内外10クラブを渡り歩き、いつの間にかしぶとくピッチに立ち続けるベテランのひとりに。
「自分でもこんなに泥くさくサッカーを続けるとは思ってなかったですね」
――気づいたらこうなっていただけで、最初からそのビジョンを持つ人はなかなかいないでしょう。
「ユースのときは、言わばお山の大将です。トップにいって、こんなにも巧くて強い人だらけなのかと衝撃を受けました。18歳で試合に出ることができた自分は、周りの選手のおかげで能力以上に引き上げてもらったようなもの。あの緊張感は以降味わってないです」
――早めに結果を出したんですよね。新星現る! といった感じで。 4月29日、1stステージ第6節の浦和レッズ戦で初出場。5月24日、第10節のヴィッセル神戸戦で初得点。一柳選手が全身で喜びを表現していたのをよく憶えています。
「味スタでしたね。僕の場合は初得点、初退場を同時に記録しているんですよ」
――あ、そうでしたっけ。退場は記憶から抜け落ちている。
「カズさん(三浦知良)にガツンと激しくいって1枚目のイエロー。2枚目は憶えてないな」
――負けてたまるかという気合いを前面に出していた、当時の一柳選手が思い出されます。特に衝撃を受けたチームメイトは?
「衝撃ということなら、ほぼ全員です。(林)健太郎さんはめちゃくちゃ巧いし、ヨネさん(米山篤志)のラインコントロール、相手との駆け引きは絶妙」
――ほうほう。
「タクさん(山田卓也)、三浦アツさん(淳寛)もすごいとしか言いようがなく、トップはバケモンの集まりだなと。何より、あの頃のヴェルディはみんな怖かった」
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