【トピックス】検証ルポ『2019シーズン 緑の轍』第四章 永井体制、始まる(19.12.26)
第四章 永井体制、始まる
■永井秀樹、擁立の動き
最初、その話を聞いたときは耳を疑った。
昨年の夏頃、ロティーナ監督に率いられる東京ヴェルディが自動昇格を目指し、戦っていた時期だ。味の素スタジアムの喫煙所、旧知の新聞記者がやってきて言う。
「永井(秀樹)さんに監督をやらせるって、本当ですか?」
えっと絶句する。その人は信用できる記者だった。よって、根も葉もない話ではないのだろうが、いくらなんでも脈絡がなさすぎると感じた。
その場で、僕は打ち消す回答をしている。たしかに永井監督は東京Vユースで魅力的なサッカーを展開しており、将来的にはその候補になり得る。しかし、来季のディビジョンがJ1かJ2かも確定しておらず、S級ライセンスの取得もまだだ。だいたいサッカーのスタイルからして、ロティーナ→永井では振り幅が大きすぎる。周囲にどんな説明をすれば納得を得られるというのか。
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