「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【トピックス】日テレ・ベレーザ、ちふれASエルフェン埼玉を破り、皇后杯決勝へ。4冠まであとひとつ。永田雅人監督「厳しいコンディションのなか、延長戦の最後までよく戦った。両チームの選手たちに賛辞を送りたい」(19.12.23)

皇后杯準決勝、小林里歌子の決勝ゴールで、ちふれASエルフェン埼玉を下した。

皇后杯準決勝、小林里歌子の決勝ゴールで、ちふれASエルフェン埼玉を下した。

■ついに実現した、同門対決

メインスタンドから見て、右側のベンチから出て指示を送るのは、ちふれASエルフェン埼玉(なでしこリーグ2部)の菅澤大我監督。左側のベンチ前には日テレ・ベレーザの永田雅人監督の姿があった。

ふたりは読売クラブで育った。いくら同門出身とはいえ、プレーの捉え方や指導理論は人それぞれだが、永田監督と菅澤監督はサッカー観でも通じ合う、盟友と言える間柄である。ともに東京ヴェルディを離れてからは、ジェフユナイテッド千葉の育成組織で仕事をしている(これは偶然の一致らしい)。菅澤監督に関しては、森本貴幸(アビスパ福岡)の育成時代に深くかかわった指導者と伝えたほうが一般的には通りがいいだろう。

「今年の夏、ちふれと練習試合を組んでもらったんですよ。敵味方に分かれてサッカーをしたのは、そのときが初めて。戦術的に面白い仕掛けが施され、なるほど菅澤大我のチームだなあと。楽しかったですね」

そう感慨深げに話していた永田監督だが、この度、ついに公式戦での初対戦となった。

夕刻、立川を出たときはパラつく程度だった雨が、大宮に着いた頃にはすっかり本降りになっていた。雨風に吹かれ、寒さに震え、観戦環境としては厳しい。それでもこの対決が見られるとあれば、駆けつけた甲斐があるというものだ。

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