「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】2018 J1参入プレーオフ決定戦[A] ジュビロ磐田戦『遠き海に日は落ちて』(18.12.9)

『磐田の空は晴れていた』2018.12.8

2018年12月8日(土)
2018 J1参入プレーオフ決定戦 ジュビロ磐田 vs 東京ヴェルディ
14:04キックオフ ヤマハスタジアム
[入場者数]14,588人 [天候]晴、中風、気温13.3℃、湿度27%

磐田 2‐0 東京V
前半:1‐0
後半:1‐0
[得点]
1‐0 小川航基(41分)PK
2‐0 田口泰士(80分)

●東京Vスターティングメンバー
GK21 上福元直人
DF23 田村直也
DF3   井林章
DF5   平智広
DF4   香川勇気
MF20 井上潮音
MF38 梶川諒太(46分* 渡辺)
MF16 佐藤優平
FW24 奈良輪雄太(64分 李)
FW9   ドウグラス・ヴィエイラ(46分 レアンドロ)
FW11 林陵平
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF2若狭大志。MF8内田達也、17李栄直、33渡辺皓太。FW7アラン・ピニェイロ、10レアンドロ)

監督 ロティーナ

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■イバンコーチの指笛

早朝7時、玄関のドアを開けると、ひんやりした空気。鉛色の空。やっと冬らしくなってきた。最近の暖かさがおかしかったのだ。

立川から中央線、山手線と乗り継いで渋谷へ。8時、知り合いの緑者と待ち合わせ、決戦の地、磐田に向けて意気揚々と出発した。

東名高速に入り、道中、これでもかとばかりに千載一遇のチャンスであることを語り合った。最終節で13位から16位に転落したジュビロ磐田のショックはいかばかりか。あちらの立場でスタジアムにいたら、正気を保てる自信がない。すっかりシーズン終了の気でいたのに、もう1試合。気持ちを立て直すのに1週間では足りないだろう。そして、名波浩監督に似つかわしくない連日の非公開練習。

一方、東京ヴェルディはどうだ。レギュレーションの不利をものともしない、アウェー連勝。劇的という言葉が陳腐に聞こえる、胸を打つ勝利の連続。どう見ても、凡手の業ではない。故障者が続々と復帰し、出場停止の内田達也も帰ってくる。ここにきて井上潮音が本調子。じつにわかりやすく、調子に乗っていた。

11時過ぎ、磐田に到着。昼食を済ませ、キックオフ2時間前のメンバー発表で衝撃が走る。内田がベンチ。渡辺皓太も控えに回り、中盤の底は井上と梶川諒太の組み合わせのようである。是非はさておき、ロティーナ監督が勝負手を打ったことは伝わってきた。

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