「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【監督・選手コメント】2018 J1参入プレーオフ決定戦[A] ジュビロ磐田戦に向けて ~ロティーナ監督、佐藤、李、奈良輪(18.12.7)

明日のジュビロ磐田戦も奈良輪雄太は走る走る。

最後のジュビロ磐田戦も、奈良輪雄太は走る走る。

12月8日の2018 J1参入プレーオフ決定戦、ジュビロ磐田戦(14:00 ヤマハスタジアム)に向けて、ロティーナ監督、佐藤優平、李栄直、奈良輪雄太は次のように話した。

ロティーナ監督
――プレーオフ2回戦の横浜FC戦の勝利は、その劇的さにおいて監督の長いキャリアでも3本の指に入るのではありませんか?
「ああいったゲームは何度かありましたね。自分にとってよい結果をもたらしたことがあれば、ネガティブな形で出たことも経験しています」

――アディショナルタイムに入って2分あたり、コーナーキックのチャンスに上がろうとした上福元直人選手を押しとどめたのは理由は、まだ残り時間があったからですか?
「そうですね。まだ5分は残っていたので」

――必ず、もう一度はチャンスがくると。
「何かチャンスがあるとは感じていましたが、コーナーキックとは思いませんでした」

――J1の磐田とはどの程度の力差があるとお考えですか?
「カテゴリーが違うので、当然差はあります。個々の能力かもしれないし、あるいはチーム力かもしれない。だから、東京Vも1部にいることが重要です。特に若い選手はそこでプレーしたがっている」

――チームの状態は?
「われわれはよいシーズンを送り、その結果、昇格の可能性を持って戦えています。一方、磐田は残留するために戦っている。両者の状況は異なります。今回のプレーオフ決定戦、J1のチームがアドバンテージを有するのは私には理解できません。これまで対戦した大宮や横浜FCがアドバンテージを持つのは妥当です。彼らは同じリーグで戦い、シーズンを通した最終順位が東京Vより上だったのですから。磐田はわれわれと異なる1部にいて、リーグ戦の上位にいたわけではない。今回のレギュレーションで、J1のチームに与えられるアドバンテージは大きすぎるというのが私の見解です」

――カテゴリーが上のチームを倒すためには何が重要ですか?
「勝つチャンスをつかむために、われわれは完璧な試合をしなければならない。ここまでくれば戦い方を変えることはできませんし、変える必要性も感じていません。今季の選手たちの働きに私はとても満足しています。最後の試合を楽しんでもらいたいと思っています。試合を楽しむということは、自分たちの知っているやり方でプレーするということです。相手をリスペクトし、かつチームのやり方に自信を持って戦うということ」

――サッカーにおいて得点の3分の1を占めると言われるセットプレーの重要性については?
「セットプレーが重要なのは事実です。とはいえ、サッカーにおける局面のひとつに過ぎない。私はすべての局面が重要だと考えます。フリーキックやコーナーキックがより重要に見える試合もあるかもしれません。ですが、1年をトータルすれば、すべての局面が重要です」

――セットプレーの失点を防ぐには?
「集中を切らさないこと。こぼれ球に素早く反応すること」

――得点するには?
「シュートを枠に飛ばすこと。枠の内側であればチャンスはあります」

――故障者の回復具合は?
「ドウグラス(・ヴィエイラ)はスタートからプレーできる状態まで回復しています」

――昨年、プレーオフの初戦でアビスパ福岡に敗れた経験が生きていますか?
「そうですね。大宮戦、横浜FC戦と難しい試合を勝ち抜けたのは、昨年の経験に加え、やるべきことをやり通したこと、そして少しの運に恵まれたことがその理由です」

――周囲の期待は高まる一方です。
「全員がJ1に上がりたいと欲しています。サポーターの強い気持ちも感じ、それはチームの力になっていますね。今季、クラブ、チーム、サポーターが一体となっており、昇格するのにふさわしいチームと言えるはずです」

――手応え、自信は?
「それはわからない。ただ、可能性の大きさは問題ではありません。1%でも可能性があり、そこに賭ける価値があると思えば私は迷わず勝負に出ます。われわれは自分たちの持つ可能性に賭ける。勝ちにいきますよ」

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