【無料記事】【トピックス】『いくぞ、三ツ沢』12月2日(日) J1参入プレーオフ2回戦 横浜FC戦 13:00 ニッパツ三ツ沢球技場(18.11.30)
■左サイドの主導権を握る
あの日は、一晩中、頭のなかで平智広のチャントが鳴り止まなかった。
25日、平の決勝ゴールで大宮アルディージャを下した東京ヴェルディは、J1参入プレーオフ1回戦を突破。12月2日、横浜FCとの2回戦(13:00 ニッパツ三ツ沢球技場)に駒を進めた。
最近、パフォーマンスの上げ幅で最も目立つのが香川勇気だ。大宮戦、2枚目の警告を受けて内田達也が退場となった直後の63分、香川はふたりの間を突破してボックスに侵入。相手のゴールを脅かすクロスを入れている。まだまだやれるぞと、チームをおおいに勇気づけるプレーだった。
「最初、あの場面は縦にいこうと考えたんですが、相手がもうひとり寄ってきて1対2の形に。ディフェンダーの心理としては、ふたりがかりになると多少緩みが出るんです。そこを突いて、間を割ってやろうと切り替えました」
これまでは与えられた役割に徹し、淡々とプレーするタイプと見えたが、大宮戦の後半は一変。ドリブルでの仕掛けは猛々しさを増し、感情をむき出しにしていたのが印象的だった。
「もともと、感情はあまり出さないほうですね。ただ、勝たなければいけないゲームでしたし、とにかく点が必要だった。そういった状況では、気持ちの面でも激しさを出し、相手を上回っていくのが大事かなと」
次の横浜FC戦、快速サイドアタッカーの北爪健吾とのマッチアップが予想される。ここの争いは、ゲームを左右する重要なポイントになりそうだ。
「攻撃に特長のある選手。大宮戦のように自分たちが押し込んでいけば、相手は長所を出しづらくなります。向こうが下がらざるを得ない展開に持ち込み、左サイドの主導権を握りたい。まずは各自がポジションを守り、しっかりボールをつないでいくこと。ポゼッションで優位に立つことがスタートです」
決戦の舞台、ニッパツ三ツ沢球技場には、大宮戦を上回るヴェルディサポーターの参戦が確実。熱のこもった声援を背に受け、香川はタッチライン際を風のように疾走するだろう。
【SBGヒーロー2018 途中経過】
依然として上位の混戦に決着がつきそうな気配はなし。投票率はまだ12、3%といったところです。僕はレギュラーシーズンの結果で投票を済ませたんですが、ここまでくると最後まで見届けて決めたかったという気もしています。
今季、中央大は関東大学サッカーリーグ2部を制し、4年ぶりとなる1部復帰を決めている。おめでとう!
「練習参加は明日までの3日間。サッカー部の活動が終わったので、参加できればと思って自分から連絡させてもらいました。ヴェルディの試合はもちろん見てますよ。あと兄の鳥栖の試合も。1年でも早くJ1に、というのはずっと思ってきたこと。今回のプレーオフを勝って上がってほしい」(安在達)
このように、全国に散るアカデミー育ちの選手たちが大注目の一戦でもある。