「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-39[A] 愛媛FC戦『されど勝点1』(18.10.29)

『』2018.10.28

『今年の荷物車のドライバーは、近場はおなじみの伊藤春作さんで、遠方はこちらの中西誠さんが受け持った。裏方も後進の育成は欠かせない。愛媛は往復1800キロの道のりだ。26日(金)に東京を発ち、試合当日の昼前、現地に到着している。1年間、おつかれさまでした』2018.10.28

2018年10月28日(日)
J2第39節 愛媛FC vs 東京ヴェルディ
17:03キックオフ ニンジニアスタジアム
[入場者数]3,594人 [天候]晴、弱風、気温19.7℃、湿度45%

愛媛 2‐2 東京V
前半:1‐2
後半:1‐0
[得点]
1‐0 神谷優太(31分)
1‐1 泉澤仁(35分)
1‐2 アラン・ピニェイロ(45+1分)
2‐2 小池純輝(67分)

●東京Vスターティングメンバー
GK21 上福元直人
DF24 奈良輪雄太
DF3   井林章
DF5   平智広
DF4   香川勇気
MF8   内田達也
MF20 井上潮音
MF16 佐藤優平(73分 李)
FW7   アラン・ピニェイロ(73分 林陵平)
FW6   泉澤仁
FW10 レアンドロ(62分 ドウグラス)
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF23田村直也。MF17李栄直、33渡辺皓太、38梶川諒太。FW9ドウグラス・ヴィエイラ、11林陵平)

監督 ロティーナ

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■井上潮音の効果的なプレー

大街道のバス停からニンジニアスタジアム行きのシャトルバスに乗った。すでにほとんどの席は埋まっており、オレンジより緑のほうが断然目立つ。地元の人たちはクルマで向かうのだろう。目的地は山の中腹にあり、松山市の中心から40分弱かかる。帰りのシャトルバスがなくなるのも早い。

後部座席から肩をトントンと叩かれ、スマホが突き出された。知り合いの緑者だった。画面には他会場の途中経過。昇格争いのライバル、FC町田ゼルビア、アビスパ福岡がそろって相手に先制を許していた。大分トリニータと松本山雅FCの直接対決は大分がリード。この場合、どちらにも勝点3が入らず、ドローで1ポイント消滅がベストだが、贅沢は言えない。

悪くない流れ、もとい、好機到来である。「こっちが勝たなきゃ意味ないけどね」と聞き、もっともだと思う。今日の愛媛FC戦を含めて残り4試合だ。外野はよその動向を見ながら一喜一憂、ドキドキしていても何ら問題ない。

東京ヴェルディは、先発、控えともに前節とまったく同じメンバーだった。注目の立ち上がり、東京Vは愛媛を圧倒する。とりわけ、井上潮音がいくつか効果的なプレーを見せた。

8分、レアンドロを前に向かせるパス。11分、逆サイドの泉澤仁に通した左足のロングパス。21分、相手ふたりに挟まれかけたが、くいっと間を割って前に出た。ショートパス一辺倒にならず、ドリブルでボールを運び、かつ遠くを見ながらプレーできるのは本来の井上の姿である。

「顔を上げて、ピッチの一番奥が見えたのはよかった。寄せてくる相手をかわせたところは、試合勘がだいぶ戻ったのが大きいと思います」(井上)

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