「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-1[H] ジェフユナイテッド千葉戦『白星スタート!』(18.2.26)

『みんなうれしい』2018.2.25

『みんなうれしい』2018.2.25

2018年2月25日(日)
J2第1節 東京ヴェルディ vs ジェフユナイテッド千葉
14:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]9400人 [天候]曇、弱風、気温8.5℃、湿度48%

東京V 2‐1 千葉
前半:0‐0
後半:2‐1
[得点]
1‐0 ドウグラス・ヴィエイラ(48分)
1‐1 ラリベイ(86分)
2‐1 畠中槙之輔(90分)

●東京Vスターティングメンバー
GK21 上福元直人
DF23 田村直也
DF3   井林章
DF4   畠中槙之輔
DF24 奈良輪雄太
MF8   内田達也
MF33 渡辺皓太(90+3分 李)
MF38 梶川諒太(89分 林陵平)
FW35 藤本寛也(73分 井上)
FW7   アラン・ピニェイロ
FW9   ドウグラス・ヴィエイラ
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF2若狭大志、17李栄直。MF16佐藤優平、20井上潮音。FW11林陵平、26高井和馬)

監督 ロティーナ

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■局面を一変させた藤本寛也の縦パス

2018シーズンの幕開けとなる晴れの日。キックオフの2時間前、発表されたスターティングメンバーに藤本寛也の名前があり、驚く。2週間前に故障から復帰したばかりのルーキーを、ロティーナ監督はいきなり先発で使ってきた。藤本の場合は新加入と言っても、昨年トレーニングでトップのサッカーに触れており、戦術理解度でアドバンテージがあったのはたしかだが、大胆な起用には違いない。

相手は、ジェフユナイテッド千葉。開始から東京ヴェルディの狙いは明確だった。千葉のハイライン、コンパクトな陣形の弱みを突き、対角線のパスを使って相手の背後を取る。片方のサイドに引き寄せ、手薄な逆サイドに展開して攻め入る戦法は効果的で、東京Vが序盤のペースを握った。

そうして、最初の決定機は7分に訪れた。梶川諒太のスルーパスにドウグラス・ヴィエイラが抜け出し、ゴールに迫ったが、わずかにコントロールが大きくなったところ、ロドリゲスの飛び出しに阻まれた。

9分、スタメンに抜擢された藤本が決定的な仕事をやってのける。千葉がゴール前にクロスを入れ、内田達也の狙いすましたインターセプト。藤本にボールを預ける。ここからが速かった。ワンタッチ、ルックアップ、左足のキック。前に出てカットしようとした近藤直也が触れない、絶妙なコースとスピードの縦パスだ。

ドウグラス・ヴィエイラはボールの勢いを生かしたトラップで前を向き、追走する増嶋竜也の前に入る。ボックスの手前、ドウグラスが倒され、三上正一郎主審は増嶋にレッドカードを出した。局面を一気に変え、相手に深手を負わせる藤本のビッグプレーだった。

(残り 2042文字/全文: 3209文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ