「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【監督・選手コメント】J2-40[A] 松本山雅FC戦に向けて ~冨樫監督、高木大、二川、澤井~(2016/11/05)

二川孝広の一撃で、アルウィンに沈黙を。

二川孝広の一撃で、アルウィンに沈黙を。

11月6日のJ2第40節、松本山雅FC戦に向けて、冨樫剛一監督、高木大輔、二川孝広、澤井直人は次のように話した。前日練習が非公開だったため、今回は【監督・選手コメント】のみです。その分、いつもよりボリューム増でお届けします。

MF14澤井直人
――前節のレノファ山口FC戦は、前半惜しいミドルシュートがありました。いい具合に足の甲に乗った感じで。
「あれは適度に力を抜いて、うまく打てました。ただ……」

――入ってないんですよね。
「コースがもうちょい内側だったら」

――後半もチャンスには絡んでいます。
「二度ほど。(安西)幸輝からのクロスをボレーで打とうとして足に当てられなかったのと、ドウグラス(・ヴィエイラ)からボールがこぼれてきて、シュートを上にふかしてしまった」

――いつも決定的な場面には顔を出している。ただ……。
「ゴールに入ってないんですよね」

――もうちょっとで結果につながりそうだから、なおさら歯がゆい。
「最後のところでミスが続いているのは自分でもわかっていて、そこで決められるかどうかで差がついてくる。チームにとってより重要な選手になるためには結果を残さないと」

――フィニッシュに臨む際、落ち着いてボールが見えているとき、焦っていてうまくミートできないとき、メンタルの状態の違いは自分で感じ取っていますか?
「わかりますね。ここ最近、シュートを決め切れず、それがゴール前の焦りを生んでいる。決められていた夏あたりはもっと冷静になれていました。1本入れば、だいぶ変わってくると思うんですが」

――さて、次の相手は松本です。前回の対戦では、こてんこてんにやられました。
「今季で一番やられたゲーム。0‐4の結果どおり、何もやらせてもらえなかったです。今年中にやり返すチャンスがあってよかった」

――松本には知っている選手がわりと多いでしょ。
「そうですね。喜山(康平)くんはオフに一緒にトレーニングをする仲です。すごくやさしい人」

――あの人、後輩にやさしいんだ。攻め上がってきたときの左足には要注意。
「やられるわけにはいかないです」

――どのあたりがゲームのポイントになりそうですか?
「スカウティングで、相手のセットプレーはストロングでもあり、ウィークでもあると。リスタートからの失点が意外と少なくないので、そこは積極的に狙っていきます。あとはサイドの攻防で負けないこと。そこで走り負けしていては話にならない。押し込まれることなく、攻撃に出て行けるように」

――アルウィンは盛り上がっているでしょうね。
「チケット完売らしいですよ」

――あの空気感は楽しみでしょう。
「おれ、大好きです。ああいう雰囲気でサッカーができるのはサイコーの気分。自分たちは残留争いのために勝点が必要ですし、松本は自動昇格が懸かっている。冨樫さんは『悪役になろうぜ』と」

――澤井選手、その人の良さで、悪いヤツになり切れますかね。
「大丈夫。本当に悪いヤツになるわけではないので。いい意味の悪役。そこはちゃんとわかってます」

――サポーターもできるだけ応援に駆けつけるでしょうが、それでも多勢に無勢。せめて主審は味方につけたいなあ。ほら、山口戦みたいなケースもあるし。澤井選手は、主審の方にどう呼びかけるんですか? レフェリー? それとも○○さんと名前で?
「レフェリー、ですね」

――ベテランでそのへん上手な選手がいますよね。名前で呼び、距離を縮めて円滑なコミュニケーションを図る。
「わかります。でも、おれみたいな若造がいいのかな。たとえば、チュウさん(中後雅喜)がやるなら自然にできるんでしょうけど」

――僕は、未来ある若人には、そこを一気に飛び越えてほしい。ファーストネームで呼んでみるというのは?
「ファ、ファーストネーム?」

――だから、先日の岡宏道主審だったら、「レフェリー」「岡さん」ではなく、「ヒロミチさん」と呼んでみる。いや、もっとくだけて「ヒロミっつぁん」。
「えーっ、マジすか」

――「ヒロミっつぁん、あのカードはない。ちゃんとボールにいったじゃないですか!」と。
「『は?』 ってなりません? いや、なりますって」

――最初はね。
「はい」

――呼び続けていれば、相手だって人間ですから。気になると思うな、こやつ何者だと。男女間の関係性もそうですよね。アツコさんから始まり、やがてアツコに。最終的に呼び捨てまでいければたいしたもんだ。
「いやいやいや。どうなっちゃうんだろう、それ」

――失礼、大事な試合前でした。
「がんばってきます!」

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