「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-38[H] 愛媛FC戦『されど勝点1』(2016/10/31)

2016年10月30日(日)
J2第38節 東京ヴェルディ vs 愛媛FC
16:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]6,931人 [天候]曇、弱風、気温14.5℃、湿度53%

東京V 1‐1 愛媛
前半:0‐0
後半:1‐1
[得点]
1‐0 高木善朗(53分)
1‐1 阪野豊史(71分)

●東京Vスターティングメンバー
GK1   柴崎貴広
DF2   安西幸輝
DF23 田村直也
DF5   平智広
DF6   安在和樹
MF33 渡辺皓太(80分 二川)
MF28 楠美圭史(66分中後)
MF10 高木善朗
MF14 澤井直人
FW17 ドウグラス・ヴィエイラ
FW18 高木大輔(87分 杉本)
(ベンチメンバー:GK31鈴木椋大。DF15ウェズレイ、19大木暁。MF8中後雅喜、32二川孝広。FW7杉本竜士、9アラン・ピニェイロ)

監督 冨樫剛一

■高木善朗の右足が均衡を破る

53分、高木大輔が倒されて得た、直接フリーキックのチャンス。ゴール正面、距離は22、3メートルといったところか。セットされたボールの前に、高木善朗と安在和樹が立つ。安在は距離を取り、高木善はボールの近くに構えた。

先に安在が動き、ゴールキーパー児玉剛の腰が若干浮く。高木善はほぼ助走を取らず、イチ、ニのサンでキック。ボールは右ポストに跳ね返り、横っ飛びした児玉の身体に当たってゴールのなかに転がった。どうだと両手を広げ、ベンチに向かう高木善を中心に歓喜の輪ができ、仲間たちにもみくちゃにされた。

先手を取ったのは東京ヴェルディ。号砲一発、これが行き来の激しいゲーム展開の呼び水となった。

55分、愛媛がバイタルエリアをワンツーで崩し、チャンスをつくる。藤田息吹がフィニッシュの体勢に入るが、前線から戻ったドウグラス・ヴィエイラが身体を寄せ、シュートはゴールの枠を逸れた。

60分、高木善の右足のシュートはバーの上。

61分、楠美圭史がドリブルで持ち上がり、高木大輔にラストパスを出すが、タイミングが合わなかった。

62分、澤井直人が瀬沼優司のドリブルを止め、前線にロングパスを送った。ドウグラスが競り合いを制して抜け出し、逆サイドでフリーの高木大にパスを出したが、ディフェンダーに引っかかってしまう。

69分、高木兄弟のカウンターが発動。ドウグラスが潰れながら高木善にボールをつなぎ、高木大にパス。ゴール前で折り返しのラストパスをもらった高木善だったが、ボールをコントロールし切れず、シュートに持ち込めなかった。

東京Vが勝ち切るとしたら、この時間帯に追加点を奪うことだったのだろう。

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