「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【この人を見よ!】vol.3 10番は逃げない~MF10 高木善朗~(2016/03/23)

今季、東京ヴェルディの10番は高木善朗に託された。輝かしい栄光に彩られた、チームを象徴する特別なナンバーである。「おまえしかいないだろ?」と指名したのは冨樫剛一監督。育成年代から高木善の卓越したパフォーマンスを見てきたがゆえの信頼だ。攻撃の中心として、自身のプライドを懸け、J1昇格の戦いに挑む。

■気持ちをラクにする初得点

3月20日、J2第4節の徳島ヴォルティス戦。東京ヴェルディは高木善朗のゴールによって1‐0と勝利した。「味方に点を取らせ、自ら点も取れる。チームを勝利に導ける選手」と10番を定義する高木善にとって、まさに言行一致のゲームとなった。

3つ下の弟、高木大輔は言う。

「元々僕のイメージでは、善朗はゴールをたくさん取るタイプの選手ではないんですよ。ただ、今年から10番を背負い、なかなか点が取れず、重圧はあったと思います。開幕からのパフォーマンスについては、誰よりも本人が納得してなかったはずです。これで少しは気持ちがラクになる。チームにとってはもちろん、善朗にとっても大きな1点ですね」

この言葉を借りれば、ようやくスタートラインに立つことができたといったところか。

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