大宮花伝

【河本裕之の会見ほぼ全文】笑顔でプロ18年間に終止符。チームメートの胴上げに「すごい幸せ」。後輩たちから惜別コメントも。【引退関連・上】

 

多くの選手、サポーターらに愛され、惜しまれながら、今季限りで現役を引退した河本裕之。2012年8月に神戸から期限付き移籍で大宮に加入し、低迷していたチームの大きな助けになった。いったんは古巣に戻ったが、2015年に再び大宮のユニホームに袖を通して合計7年半プレー。屈強な外国人アタッカーとわたり合い、ときに審判にも物を申す姿は闘将そのものだ。ピッチを離れれば物静かで口数は多くないものの、さりげなくチームメートを励まし、導いた。第40節の水戸戦でJリーグ通算400試合出場を果たすと、現役最後の出場となった最終節の群馬戦でJ2残留を決めての有終は感動の嵐。引退会見ではチームメートたちからプレゼントされたネクタイを締めてあらわれ「一生の思い出になる。うれしい」と喜び、穏やかな笑顔でメディアの合同インタビューに答えた。※渡部大輔、大山啓輔からの惜別コメントつき。

 

人間観察好きが気配りに

Q.18年間の現役生活、お疲れさまでした。最終節の群馬戦に途中出場し、J2残留を決めての締めくくりになります。気持ちと試合が終わった瞬間に込み上げた思いなどを教えてください。
「今はすごいすっきりして、もう真面目にサッカーをしたくないなという気持ちでいます(笑)。試合が終わった瞬間は残留できてよかったという喜びだけで、終わったら泣くのかなと思っていたが、全然そんな感じではなかったっす」

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