「ゼルビアTimes」郡司聡

黒田剛監督「連敗をしないという気持ちを選手たちが表現してくれた」+小林慶行監督、安井拓也、髙橋壱晟【ジェフユナイテッド千葉戦/試合後会見コメント+α】

■明治安田生命J2リーグ第19節
6月3日(土)18:00キックオフ
フクダ電子アリーナ/6,831人
ジェフユナイテッド千葉 0-2 FC町田ゼルビア
【得点者】町田/90+1分 沼田駿也、90+6分 藤尾翔太

連敗回避へ。黒田剛監督は、したたかな勝ち方に導いた

○黒田剛監督
–まずは試合の総括をお願いいたします。
「絶対に連敗はできないという気持ちが選手たちのベースとしてあった中で、平河悠の出場停止や池田樹雷人の負傷離脱がありました。チーム状態としては、自分たちの得意なものではない形を余儀なくされました。ただ久しぶりの先発出場になった髙江麗央や今季初先発だった安井拓也らはテクニカルな部分で相手を上回ることをよくやってくれたと思っています。

試合としては1点を争う好ゲームになり、しのぎ合いが続きましたが、後半は沼田駿也や荒木駿太、藤尾翔太が入ることで強度や運動量を最後まで落とすことなく、一発を狙っていこうと戦っていました。そしてGKを含めて守備陣は体を張り、はね返し続けてくれたことが勝つための良い循環を生みました。また90分間実行してくれたその成果が、最後に実を結ぶ形になりました。

ゴールを決めた沼田や藤尾は今季初得点になります。そういう意味では交代選手たちが頑張ってくれました。連敗をしなかったことは大きかったですし、連敗をしないという気持ちを選手たちが表現してくれたことに感謝の気持ちを伝えたいと思います」

 

–髙江選手と安井選手を先発で起用し、期待していたことは?
「髙橋大悟を含めて、髙江、安井、下田北斗と、割と足元がうまい選手を中盤に並べる形になりました。またセカンドボールを回収し、そこからボールをつないでいくことに期待をしていました。平河のように足の速いタイプの選手が並んだ形ではないので、ミッチェル デュークやエリキ、そして髙橋がダイアゴナルに裏を抜ける形を狙い、そこに彼らからボールが配球されることを一つの狙いとしていました。今までの形とは違ってスタートしました。スピード系の選手とは違って、ボールの収まりどころという部分にも期待して起用しました。ただ点を取ることよりは、守備で貢献してくれました。久しぶりのゲームになりましたが、期待通りに奮闘してくれました」

 

–藤尾選手と沼田選手が初ゴールを決めました。ここまでの彼らの取り組みをどう見ていましたか。
「町田の選手たち全般が日頃から手を抜くことなく練習に取り組んでくれています。誰が出たから劣るようなことはなく、出た選手たちが町田のサッカーを実践し、それを実行していくことをブレにやり続けている結果、今回の成果につながりました。藤尾も出場機会の割にはシュートの回数は少なかったですが、今回のゴールシーンではエリキからのパスに対して、ゴールを逃さないエリアに入り込み、日頃から嗅覚を発揮して狙っていることがゴールチャンスにつながったのでしょう。今後も沼田を含めて、このゴールを励みにしてほしいです」

 

○小林慶行監督(千葉)
–まずは試合の総括をお願いいたします。
「前半はともにノーリスクの45分間だったので、ハーフタイムにもう少し勇気を持ってチャレンジをしていこうと伝えました。ボールを前進させることができていた後半のプレーが、今日やりたかったプレーでした。自分たちがボールを保持してゲームをコントロールしながら試合を進めていく。その中で相手の一発があるから気を付けろと共有をしていましたが、最後の最後に警戒していたとはいえ、一発を食らう形になりました」

 

–試合後、選手たちにはどんな話をしたのでしょうか。
「ミーティングから町田はチャンスを作る回数に比べて、リーグで一番決定率が高いデータを出し、今週の準備をしてきました。隙を見せるなと、トレーニングから言い続けていました。ただスキを見せたことでホームゲームを落とす結果になりましたし、その中で自分たちは学ぶことがありました。これを二度としないようにしようと、選手たちには伝えました」

 

–新明龍太選手が右サイドハーフで初先発となったが、起用の意図や評価は?

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