「ゼルビアTimes」郡司聡

不得手な展開を導いた先読みの処方箋。試合後に言い残したレジェンド指揮官の“ひとこと本音”【大宮アルディージャ戦/マッチレビュー】

■明治安田生命J2リーグ第13節
5月3日(水・祝)14:00キックオフ
NACK5スタジアム大宮/6,973人
大宮アルディージャ 0-1 FC町田ゼルビア
【得点者】町田/16分 翁長聖

▼左から右へ。驚愕の決勝点

90+5分、交代出場の中島裕希が相手選手にファウルで倒されると、FKでプレーが再開されることはなく、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。5分ほどの出場時間ながらも、すさまじいボールへの圧力でクロージングに貢献した中島は、興奮のあまりか、保持していたボールを天高く舞い上げた。まるで、勝利の号砲を告げるかのようにーー。

かつて町田を4位に導いたレジェンド指揮官との邂逅は、1−0での勝利で完結した。戦前、今季の町田はいわきFCやブラウブリッツ秋田など、“圧縮型スタイル”のチームに苦戦してきたため、両者に影響を与えた“相馬イズム”の発案者が率いる大宮アルディージャとの試合は、同様に苦戦するのでは、と懸念されていた。

ところが試合開始の笛が鳴ると、それは杞憂に終わった。

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