「ゼルビアTimes」郡司聡

黒田剛監督「90分の流れとしては、ほぼゲームプラン通りになった」+須藤大輔監督、渡邉りょう【藤枝MYFC戦/試合後会見コメント+α】

■明治安田生命J2リーグ第7節
4月2日(日)14:00キックオフ
町田GIONスタジアム/3,571人
FC町田ゼルビア 1-0 藤枝MYFC
【得点者】町田/5分 ミッチェル・デューク

6連勝を達成。連勝記録はどこまで伸びる?

○黒田剛監督
–まずは試合の総括をお願いいたします。
「クラブにとっては、最高記録の6連勝が懸かったゲームでしたが、簡単にその記録を達成できるものではないと百も承知ですし、選手たちに言い伝えてきました。無敗であり、失点も1しかない状況の中であれば、どこかに緩みが出たり、やってきたことが疎かになったり、いろいろなものを省略したりと、いろいろなものが出てくるのが、チームであり、人間の思考というものです。そこをもう一度、最初に戻そうと、キャンプから積み上げてきた守備の部分に着目しました。あらためて守備のことを積み上げていかないと何の意味もないと、試合前のロッカールームでは話しました。

選手たちが1点を取ってからのプレーは、ポープ・ウィリアムの守備に助けられた場面はありましたが、それ以外はほぼ危ない場面もなく、戦ってくれました。途中、(ミッチェル)デュークとエリキを代え、前線からの守備を加速させることを狙いとしました。またチャン・ミンギュを途中起用し、5バックに変えることで、守勢にならずに、前からプレスを掛けていくことと、またさらにチェン・ミンギュや藤原優大ら、空中戦に強い選手を入れたことで、さらに相手の攻撃を食い止めていく作業に転じることができました。90分の流れとしては、ほぼゲームプラン通りになりました。

今までの歴史は歴史として、今季は多くのメンバーが入れ替わり、その時の時代を知っている選手がそうはいないということで、新しい町田を構築していこうということを話しました。また東京ヴェルディさんや大分トリニータさんが勝ち点で並んでくる中、われわれは頭一つ抜けていかなければならないと、この我慢比べで引けを取らないぞという気持ちが乗り移っての無失点勝利かなと思っています。

攻撃としては、PKではないかという場面もありましたし、あと2点、3点は取れる場面はありましたが、そこからダメ押し点や3点目を取れるチームになれるように、トレーニングを通じて、試合巧者の状況を作れるようにしていきたいです。第7節終了時点で勝点15以上を目標としてきた中で、勝点19と4つの貯金ができました。この貯金をさらに増やせるように、次の第8節からの積み上げに切り替えていけるようにしたいです」

 

–最後はやらせない形ができていましたが、何度か間をかいくぐられて進入される場面がありました。それぐらいは許容するのか。あるいはもう少し詰めるべきことなのか。いかがでしょうか。
「ダブルボランチと両ウイングバックの突破を含めて、翻弄される場面は出てくるだろうなという想定はありました。ただ両サイドハーフの平河悠や髙橋大悟がサイドの守備を見直すことでだいぶ修正はできたと思います。あとは中央に対するクサビに対して、できるだけセンターバックが中央にいることを担保したいので、あまり前に出ることがないようにボランチとの挟み込みでなんとか対応してほしいという話はしていました。

最終的にはサイドにボールが出て、クロス勝負になってくるので、センターバックが外につり出されないようにすることは、チームとしての約束事ではあります。そのあたりのことは、選手間でコミュニケーションを取りながら、うまく調整してくれたと思います。1本だけ中に入られて、ボックスのすぐ外からシュートを打たれる場面はありましたが、ポープが阻止してくれましたし、かなりコースが限定された中で打たれたシュートではありました。あとはそんなに大きく崩されることはなかったですし、ある程度やるべきことを自覚しながら、やるべきことをやれたのかなと思っています」

 

–サイドにボールを運ばれることはある程度、許容していたのでしょうか。
「何本かサイドチェンジが入りましたし、サイドバックがかなり中に絞ることで空いてくるスペースに対しては、サイドハーフが対応しようと、ハーフタイムに指示を出し直して対応するようにしました。それによって、相手が前に一歩入ってくることはできなくなったので、こちらのチャンスにつながる場面もありました。相手も対戦相手によってスタイルを変えるチームではないですし、ポゼッションから崩してくることは分かっていました。また両ウイングバックとトップの渡邉りょう選手にボールが入った後は厳しくアプローチをしようと、そこをケアできれば藤枝の攻撃を半減させることはできるので、うまく対応できたかなと思います」

 

–逃げ切り策として5バック気味の布陣にした意図は?
「サッカーはトラブルやハプニングが起こりやすいスポーツなので、一歩入れ替わられたり、サイドバックもサイズがない分、一発そこで抜けられるリスクを踏まえると、相手も放り込んでくることが想定されたため、チャン・ミンギュを入れて中央は3枚で空中戦ははね返せるだろうと起用しました。試合前からイメージしていたことではあったので、選手たちにそのことは伝えていました。

あとは藤尾翔太や荒木駿太、沼田駿也を入れることで前は活性化されるので、後ろがしっかりと守ることができれば、カウンターにつなげられると思っていました。思いのほか、前線の選手が競り合った後のボールを拾ってくれたことでチャンスにつながりました。思ったよりは守勢に回らなかった印象です」

 

–6連勝に挑戦する試合に向けて、ミーティングではどんなことをポイントに伝えたのでしょうか。
「前日練習の中で、サブ組にセットプレーからミドルシュートを1本決められたシーンがありました。それがわれわれにとってありがたい材料でした。5連勝中であっても、「この守備では良くないよね」ということをもう一度学ぶチャンスをいただけたと捉えています。われわれがここまで5連勝できているのも、やるべきことをやってきたからこその結果です。ボールに詰める、寄せる、体を張るということが疎かになってはいけないですし、50cm寄せる、その手を抜いたことでやってきたことの意味がなくなってしまうということを伝えました。それだけ6連勝は簡単なことではないので、あらためてやり始めた頃の守備の強度、やるべき定義に立ち帰って、もう一度やっていこう、必ず点は取れるからと伝えて、選手たちを送り出しました」

 

○須藤大輔監督(藤枝)
–まずは試合の総括をお願いいたします。
「町田の強固な守備や強度に対して真っ向勝負を挑みました。ある程度は自分たちらしいボールの動かし方をしながらゴールに向かえました。ただ足りなかったことは、ゴールネットを揺らす作業です。それができなかったということは、必ず原因があると思います。その原因を突き詰めながらブレずにやっていきます。失点はしましたが、しっかりとGKを含めて、最後の場面で体を張って相手の良さを消すことはできました。ただ攻撃で相手を上回って、結果を残していかないと、結局藤枝は上位チームに勝てないという話になり、それでは面白くありません。この結果を真摯に受け止めながら、これからもボールを動かして、この超攻撃的なサッカーで相手を打破していきたいと思います」

–後半やや息切れした印象だが?

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