「ゼルビアTimes」郡司聡

育成畑のスペシャリストが集結。野心に満ちた“チーム黒田”の目標は「J1昇格J2優勝」【黒田剛新監督就任会見レポート】

12月7日の夜、クラブが来季から指揮を執る黒田剛新監督の就任会見を三輪緑山ベースで実施した。今回は1時間にも及んだ記者会見の内容をほぼ全文掲載する。
※9日以降には会見後の囲み取材コメントを掲載予定

ーーまずは原靖フットボールダイレクターから、ご挨拶をお願いいたします。
原「12月1日より、FC町田ゼルビアのフットボールダイレクターに就任した原靖です。よろしくお願いいたします。まずは黒田監督就任の経緯ですが、これまで先輩方に築いていただいたこのFC町田ゼルビアを、クラブの規模やチーム力をスケールアップさせるために黒田監督を招聘しました。トップチームの現場、地域、クラブ、選手、スタッフ、それぞれが一体感を持つこと。それぞれの心に着火できる、また成績に昇華できる人物ということで招聘しました。2003年の大分のスカウトを担当している時代に、黒田監督とは面識を持ちました。その後、高校サッカー界で大活躍をされたことも、招聘理由の一つとしました」

 

ーー次に黒田新監督。まずは抱負をお願いいたします。
黒田「2023シーズンよりFC町田ゼルビアの新監督に就任する黒田剛です。28年間、青森山田を活動してきた中で7回の全国優勝を果たしました。その中でまた違った方向の仕事をしてはどうか。いろいろな打診も受けてきた中で、ゼルビアさんのほうからご縁をいただきまして、覚悟を決めて、引き受ける運びになりました。28年間率いてきた青森山田を離れることに悲しい気持ちもありますが、ゼルビアが新たな組織作りで羽ばたこうとしている中で、私に監督の指名が来たということは、光栄なことです。この気持ちに応えて初めて指導者と言えるんじゃないかと覚悟を決めてやってきました。

私はこれまで地域を盛り上げること、勝利にとことんこだわり続けてきました。そういうメンタリティーでやってきたため、プロとアマチュアの間に垣根はないと感じています。この今までやってきたことを、新しいステージで挑戦できることは、私自身光栄なことです。来年のスタートから町田市民の方々、日頃のご支援をいただいている方々の思い、願いは、J2優勝やJ1昇格にあると思うので、クラブスタッフとみんなで力を合わせてやっていきたいです。今回はこのような経緯で引き受けることになりました」

 

ーー監督就任のオファーを受けた際の心境は?
黒田「正直驚きました。教員であり、現役の高校サッカーの監督でもあったので、果たしてできるのか、そういう迷いもありました。高校サッカーで28年間積み上げてきた組織作りを含めて、評価していただき、ゼルビアが成長するために力を貸してくれないかと。そういう私を選択したクラブにも大きな覚悟があったと思います。その気持ちを理解した上で、引き受けようと決心しました。正直驚きましたが、今までのキャリアの全てをぶつけていく所存です」

 

ーー監督を引き受けることにした決め手は?

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