「ゼルビアTimes」郡司聡

集大成のラスト10、絶句のエンディング。“黒歴史”はなぜ生まれたのか?【検証・シーズンレビュー2022⑤】

「3年以内でJ1を目指せるチーム作り」(唐井直GM)を旗印に掲げ、2020シーズンのランコ・ポポヴィッチ体制発足とともに策定した3カ年計画。今季は勝負の年となるラストイヤーだったが、J1昇格レースに本格参戦することなく、15位でシーズンを終えた。1年目の19位を経て、2年目に5位へとジャンプアップした町田の戦績が、なぜ今季はそこまで落ち込んだのか。多角的に分析したシーズンレビューがスタート。第5回は勝負のラスト10を検証する。

【シーズンレビュー今後の掲載予定】

・シーズンレビュー編(計4回予定)
・チーム編成編
・ポポヴィッチ監督編

※2〜3日間隔で掲載予定

岡山にも敗れ、上位対決に連敗。ここから次第に歯車が…

▼「最高の雰囲気」から一変…

真夏のアウェイゲーム連戦となったジェフユナイテッド千葉戦と大宮アルディージャ戦を連勝で駆け抜け、勝負のラスト10に向けて、チームのムードは最高潮に近かった。当時のチームの空気感について、菅沼駿哉は「チームは最高の雰囲気。間違いなく昇格に向けて突き進んでいると感じていた」とのちに振り返っている。

こうして迎えた“ラスト10”スタートの横浜FC戦。町田は「自分たちのプレーができていた」(菅沼)ものの、1点が遠い展開に。そして0−0で迎えた最終盤に決着の時を迎えた。

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